【豊田・井郷中】1年を通した情報モラル指導の計画と実践
- 公開日
- 2010/08/23
- 更新日
- 2010/08/23
愛知1200校の取り組み
1.授業・活動のねらい
・情報通信ネットワーク上のルールやマナー、知的財産を保護する必要性について知ることができるようにする。
・年間を通して情報モラル教育を実践し、日常生活に活用することができるようにする。
2.実践内容
(1)授業・活動の様子(教科・単元等)
○インターネットや携帯電話の使用に関するマナーの啓発と指導
・個人情報や特定の個人のプライバシーを侵さないために気をつけることを、事例を基に考えさせるための掲示物を用いて、ネットワーク上でのルールやマナーを遵守することを知らせた。
・ブログやプロフなどによって起こったトラブルを紹介し、そこから他人を傷つける行為やその被害の大きさを知り、注意して活用できるように指導した。その際、ポスターやプリントなどを掲示して、被害拡大防止の啓発を行った。
○技術科「情報を発信する者として気をつけること」の授業
・情報を発信する方法について知るとともに、そこで考えられるトラブルについて話し合って考えさせた。
・写真や絵、文章やロゴなどに著作権や肖像権が発生し、他人が侵してはならない者であることを知らせた。
以上のことをふまえて、情報発信のルールやマナーを守りながら各自でテーマを決めたWebページやプレゼンテーションを制作する活動に取り組ませた。
○情報モラル教育ソフトを使った指導
・学校のコンピュータ室のパソコンに入っている情報モラル教育ソフト「事例で学ぶNetモラル」や県教育委員会の「i−モラル」などを活用して指導計画を作成しなおし、この計画をもとにインターネットや携帯電話の取り扱いなどについて授業をしてきた。
(2)生徒の反応や様子
「著作権」という言葉を知っている生徒は意外と多かったが、その意味や侵害するとどうなるかについては知らないという生徒が未だに多かった。また、よく分からないうちにネットにブログや掲示板への書き込みにおけるトラブルが起こることや、チェーンメールによる騒ぎへの対処の仕方が分からない生徒もいたが、今回の学習でよく分かったという反応が得られたのは大きな収穫である。
もともと携帯電話やインターネットについて生徒の関心は高かったが、それに関して注意すべきことを理解できていない生徒がまだ多くいたのも事実であり、情報モラルに対する啓発や教育の必要性を感じることができた。
3.実践を終えての成果と今後の課題
チェーンメールやブログへの中傷の書き込みなどが多くなっている中で、改めて今回の指導が安全にネット社会と付き合う上でのマナーであることに気づかせることができた。また、情報の発信者として何をどのように表現すればいいのかを工夫して表現する方法を自分で考える能力をつけるためには、今回の学習はそのための基本となるので、全校的に啓発できるようにしていきたい。