【小牧・本庄小】著作について学習しました
- 公開日
- 2010/08/25
- 更新日
- 2010/08/25
愛知1200校の取り組み
本庄小学校では、低学年のうちからWebサイトを閲覧するなど、コンピュータを利用した調べ学習が盛んである。新聞作りの活動では、Webサイト上にある絵や文を直接貼り付ける児童も少なくない。
そこで、コンピュータに接する機会の多いコンピュータクラブの児童に著作についてアンケートを実施した。資料では、無断で絵や文を使ったり、まねをしたりしたのは16%、著作権という言葉を聞いたことがあるのは19%、そのうち著作権の意味がわかっている児童は33%であった。一方、他者に自分の絵や文が勝手に利用された場合は、「嫌な気持ちになる。」「がんばって作ったものをまねされたら、作業する気がなくなる。」等の意見が多数あった。クラブでは、著作権について絵を描く作業を通して学んだ。実際には、花を描く班と昆虫を描く班に分けて制作した。そして児童が描いた作品の中から、教師が花と昆虫の作品を一つ選び、花に昆虫の絵を取り込んで、作品を完成させた。昆虫をコピーすることで、新しい合成の絵が簡単にできるとともに、昆虫をコピーされた児童の気持ちを考えさせた。周りからは、「絵を勝手に使ってずるい」という声が上がり、精魂を込めて仕上げた作品が知らないところで利用されることへの憤りを感じたようだ。同時に、コンピュータは便利だけれども、危険性をはらんでいることを痛感したようだ。
コンピュータでは、絵を拡大、縮小、コピーなど簡単な操作で、短時間に作業をすることができる。音楽であれば、曲のテンポを変えたり、間奏を削除したりすることも容易である。しかし、原作者の立場になれば、これらの行為が決して認められるものではない。情報を改ざんされることは、心情的に許せないという気持ちに、児童も気づいてくれたと考える。