i-モラル日記

【蟹江・蟹江小】ネットいじめを防ぐ

公開日
2010/09/06
更新日
2010/09/06

愛知1200校の取り組み

 子ども達にはこれまで、ネットいじめの怖さ・卑劣さを繰り返して教えてきたが、長期休業を前に改めて、情報機器の正しい使い方を確認することにした。取り上げたのは「春野家ケータイ物語」の第8話「立ち向かえ!卑怯な書き込み、深まるキズナ」である。ネットいじめに遭った高校生が、家族や友人の助けで元気を取り戻していく内容で、現在そうした情報機器を使用していない児童にとっては少し遠い話ではあるが、今後のことも考え視聴することにした。
 大型テレビでDVDを再生し始めると、子ども達はすぐに静まりかえり、画面に注目していた。物語は、春野家の高校生の兄が、学校裏サイトの掲示板でいじめの標的となっていることを描いていく。「ウザイ」等の言葉で携帯電話の画面が埋め尽くされる描写は、子ども達にもいじめの怖さを実感として伝えることに成功していた。
 視聴後に、内容の補足をした。特に「ネットに匿名性は無い」「情報発信には責任が伴う」ことを繰り返して説明した。子ども達は真剣に聞いており、授業後の感想からも、「メールは便利だが怖いものだと分かった」「今後は気をつけて使いたい」「何かあったら大人に相談したい」など、今回の授業のポイントがよく理解している様子がうかがわれた。
 今後は、ここで学んだことを、知識として「知っている」だけではなく、他者からの悪い誘いや自分自身の感情に引きずられないよう実践できることが重要となる。そのためには情報モラルの範囲だけにとどまらず、日常的にあらゆる方法で道徳的実践力の向上を図ることが必要であろう。