【半田・青山中】自作のデジタルコンテンツを活用した「情報化社会における健康な生活づくり」の授業
- 公開日
- 2011/04/12
- 更新日
- 2011/04/12
愛知1200校の取り組み
本校では、「情報化社会における健康な生活づくり」の授業を学級活動の年間活動計画に位置づけて実践している。今回は、昨年度の2月に、2年生を対象として行った実践を報告したい。
昨年までは、「性被害と加害」を中心に扱ってきたが、今年度は、「出会い系サイト」などを取り入れ、ネット社会の犯罪の実態や被害の状況、性犯罪防止の取り組みなどについて理解することで、意識の高揚を図ることをねらいとした。半田市では、学校ICT支援事業に取り組んでおり、デジタルコンテンツチームが配置されている。そこで、このデジタルコンテンツチームに協力を依頼し、ふさわしいデジタルコンテンツを制作・活用することで視覚的な効果を期待した。
授業では、ネット社会の犯罪の発生について、時間帯や場所の違いに注目し、クイズ形式で生徒に提示することを導入とした。クリックひとつでグラフが拡大したり、ポップアップの映像が表れたりする様子に生徒は自然に惹きつけられ、学習課題にスムーズにつなぐことができた。その後は、警視庁サイバー犯罪HPなどに接続し、出会い系サイト規制法やコミュニティサイトの実態などについても紹介した。少人数のグループで、コミュニティサイトの心配なところを話し合わせたが、そこでも活発な話し合いをすることができた。学習プリントを振り返ってみても、充実した時間を過ごしていたことが理解できる。テレビやインターネットなどを介して、様々な映像や情報があふれるなかで生活している生徒たちにとって、デジタルコンテンツを活用した実践は、自然でなじみやすいものだと感じた。このデジタルコンテンツの作成には、協議を重ねたため3ヶ月を要したが、その価値を実感できるものであった。