i-モラル日記

【岡崎・矢作東小】「情報モラル教育実践ガイダンス」を利用した実践を行いました。

公開日
2011/05/09
更新日
2011/05/09

愛知1200校の取り組み

 情報モラル教育について、なかなかよい実践方法がわからない。そんな声が聞こえます。特に小学校低学年を担当する先生方にその思いが強いようです。そんな中、国立教育政策研究所から「情報モラル教育実践ガイダンス」という冊子が送られてきました。情報モラル教育をわかりやすく解説してあるだけでなく、具体的な指導事例も掲載されています。そこで2年生全学級を対象に、「情報モラル教育実践ガイダンス」にある指導事例を利用した情報モラル教育の実践を行いました。
 今回実践したのは、「情報モラル教育実践ガイダンス」8ページにある事例2「みんなのためになるしごと」(小学校2年生道徳)です。資料は、文部科学省道徳読み物資料集「みんなのニュースがかり」をWeb上から取得し、利用しました。個人の情報をよく確かめないままクラスのニュースとして壁新聞を書いてしまい、みんなから間違いを責められた主人公「けいすけ」が、友達の「ちゃんと調べて書けば喜ばれるよ」という言葉をヒントに、みんなから喜んでもらえる壁新聞を作るという内容です。「間違った情報が与える影響」「正しい情報を伝える大切さ」という情報モラルの視点が含まれています。
 授業は、ガイダンスの展開例をもとに、情報モラルに関する補助発問として「ニュースを読んだみんながおこったのはなぜだろう。(間違った情報が与える影響)」「みんなに喜ばれた書き直したニュースは、どこがよかったのだろう。(正しい情報を伝える大切さ)」の2つを追加して行いました。この2点について話し合う中で、子供達は「ピアノの発表会の日が間違っていたら、行っても見られないからすごく困るよ。」「ちゃんと知らせてくれると安心だね。」「間違えないように気をつけて知らせないといけないね。」と、情報伝達に関するマナー・ルールを意識することができました。また、実践した先生たちからは「子供たちが状況をイメージしやすい資料で発言も多く、活発な授業になった。」「情報モラルの指導内容・指導のタイミングがよくわかり、指導しやすかった。」という声が聞かれました。