【豊田・冷田小】低・中・高学年で進める情報モラル教育
- 公開日
- 2011/05/24
- 更新日
- 2011/05/24
愛知1200校の取り組み
昨年、名古屋市の中学生が著作権法違反の疑いで逮捕されるという事件があった。著作権について知らないために起こった事件と考えられる。本校の児童は約9割が家庭にコンピュータを持ち、何名かはゲームや音楽をダウンロードした経験を持っている。著作権学習の必要性を感じたため、著作権を中心に据え、学年に応じて個人情報やネット依存症などについても学習することにした。本年度も昨年度と同様に指導を進める予定である。
<低学年>
「おじゃる丸コピーライトワールド」から、コピーライト(著作権)とはどんなことであるかを、クイズを通して学習する。その後、本やサッカーボール(FIFA公式球のレプリカ)からコピーライトマークを見つけ、実際にどのように使われているかを知ることができた。また、スタディノートで作った自分の作品に、コピーライトマークをつけてみる経験をした。
<中学年>
アニメをつかって著作権と個人情報について学習した。特に個人情報では、情報を流すとどうなるのか、自分の情報だけでなく友達の情報も気軽に流さないことについて確認した。その後は、仮想のチャットでバーチャルの世界を楽しみ、書き込みのルールなどについて学んだ。
<高学年>
著作権について法律の観点から学習した。最高で懲役10年、罰金1000万円という罰則や、民事裁判での多額の賠償金を払った判例に驚きの声が上がり、著作権の重要性を学習することができた。また、「ネット依存」についても学習し、その後チェックリストで依存傾向を自己チェックした。
最後に、保護者に対しては、ゲームやインターネットの使用に関して家庭で話し合い、ルールを作っていただけるように、保護者会や懇談会で依頼した。