【武豊・衣浦小】「道徳を通して情報モラルを培う」
- 公開日
- 2011/08/10
- 更新日
- 2011/08/10
愛知1200校の取り組み
近年、児童がインターネットを使って調べ学習を行う機会が多くなっている。また、家庭でもオンラインゲームで遊んだり、掲示板やチャットを楽しんだりする児童もいる。ただ、「知り合いしか見ないから」など、ネット上に載せた情報は誰でも見ることができるということをあまり意識していない児童もみられ、今一度、情報モラルについて確認する必要性を感じた。
そこで、道徳を通して情報モラルを培うことを目的とした「押せなかったボタン」という資料で、道徳の授業を行った。資料は、親しい友だちが自分の悪口を言っていたという噂を聞いた主人公が、友だちの悪口を掲示板に書き込もうとするが、送信ボタンを押す手前で思い留まるという内容である。
主人公が送信ボタンを押さなかった理由について、児童からは「たくさんの人が見るから、直接悪口を言うより、深く傷つけてしまうから」「同じ『たかこ』という名前の人をみんな傷つけることになるから」「たかこさんだけではなく、見た人みんなが嫌な思いをするから」など、言葉が人を傷つけるということ、さらに不特定多数の人が見ることの恐ろしさに気付く発言が続いた。
資料を通して、児童はインターネットの匿名性のもつ怖さや、誰でも見ることができる怖さについて、じっくり考えることができたのではと思う。ただ、インターネットの利用頻度の個人差が大きく、資料の内容を具体的に思い描けない児童も見られた。実際に児童に起こりうる場面をより具体的に挙げて、今後も情報モラルについて指導を続けていきたい。