i-モラル日記

【豊田・竹村小】 「忘れずに マナーもいっしょに ケータイしよう」

公開日
2011/08/16
更新日
2011/08/16

愛知1200校の取り組み

 「気持ちよい生活をするために、ケータイを使う際にもマナーが必要なことに気づく」という本時の目標に迫るために、校内LANセットによる映像資料の提示と学習情報指導員による説話を手立てとして考えた。映像資料中に携帯電話のよくない使い方がいくつか登場する。それらを貫くキーワードとして“公共”、“〜ながら”を子どもに示すことで、携帯電話のルールやマナーが携帯電話だけに限らず、日常生活全般にもいえるということに気づかせたいと考えた。
 導入として、学校生活や日常生活の中にあるルールやマナーを考えさせた。それらが何のためにあるのかをたずねると、「みんなが安全に生活するため」とか、「悪いことが起こらないため」といった答えが返ってきた。
 映像資料を見終えた後、携帯電話のよくない使い方について尋ねると、「マナーモードにしていない」とか、「自転車に乗りながら電話をすること」など、大事なポイントが多数挙がった。しかし、「電車の中で携帯電話を使ってしゃべること」や、「優先席ではマナーモードにすること」など、ルールやマナーとして最適ではない答えもあった。竹村小学校5年生の携帯電話保持率は低く、「公共の場所では携帯電話の使用を控える」、「医療機器などの精密機械に影響を及ぼす」などの難しい内容はわからなかったと思う。そのため、気づかせたいルールやマナーをより精選し、観点をもたせて映像資料を見せるとよかったと思う。
 学習情報指導員には、「携帯電話を使ってはいけない場所」、「ルールを守って携帯電話を使う場所」、「携帯電話でやってはいけないこと」に分けて話をしてもらった。話の内容がより理解しやすいように、パワーポイントでも提示した。
 授業のふり返りには、「(公共の場所で)携帯電話が鳴ってしまったら、自分も恥ずかしいし、まわりにも迷惑になってしまうので、いろいろなことのルールを守って生活したい」とか、「携帯電話をいじりながら歩いたり、自転車に乗っていたりしたら、ぶつかってけがをしてしまう」など、本時の目標に迫る言葉が多数見られた。また、「DS(携帯ゲーム機)なども同じ」、「音楽プレーヤーは持っているので気をつけたい」など、日常生活に置き換えて考える子どももいた。
 「春野家ケータイ物語」は、指導案例やワークシート例なども同封されていて、授業を考える際に参考にしやすい。また、映像資料の内容は、小学校高学年でもよくわかるもので使いやすい。情報モラル教育の年間計画を立てる際にも活用できると思う。