【豊田・東広瀬小】 「マナーを守って楽しく交流」
- 公開日
- 2011/08/16
- 更新日
- 2011/08/16
愛知1200校の取り組み
本校では「都市と山間の交流事業」として、1、2年生を中心に豊田市立萩野小学校と交流を行っている。両校の1年生が相互に訪問し、それぞれの学校で一緒に学習することも年1回行っている。短い時間であるが、校庭で一緒に遊んだり、体育や生活科の学習をしたり、グループで弁当を食べたりして、交流が終わる頃にはすっかりうち解けて友達になっている。
この交流をより効果的に行うために、直接訪問する前にあらかじめ、テレビ会議システムを使って、お互いの学校の活動を伝え合っている。今年度も、6月に2回のテレビ会議を行い、自己紹介しながら、自分の育てている動植物の紹介を行ったり、生活科で調べたことを発表しあったりした。このようにして、直接出会う前に、テレビ画面を通してではあるが、お互い顔と名前、活動の様子を知っているので、最初の出会いがとてもスムーズであった。
テレビ会議での出会いをより効果的にするために、テレビ会議に先だって国語や道徳などの時間を使って情報モラル教育を行った。
まず道徳を中心に「生活の中でのルールやマナー、約束や決まりを守る」という点から、挨拶や返事を元気にすること、発言のルール(人が話しているときは聞く、途中で言葉をはさまないなど)を守ること、を指導した。
また、国語を中心に、適切な受け答えをすることを指導した。感想を言ってもらったら「ありがとう。」と答える、質問されたら分かることはしっかり答え、分からないことには、曖昧な答えを言うのではなく「わかりません。」と恥ずかしがらずに言うことなどを授業の中で練習した。
次に「友達の作った作品を大切にする心を持つ」という点から、様々な場面で他の子の作品に対して、よい点を見つけて感想を言うように促した。
テレビ会議では、画面に映った表情、マイクを通した声しか伝わらないので、特に声に出して話すことを重点的に指導した。
実際のテレビ会議では、まだまだ適切な応対がスムーズにできたとは言えない。しかし、少なくとも、相手に嫌な気持ちを与えるようなことはなく、ぎごちないながらも話し合いができていた。このことが直接交流のスムーズな出会いにつながったと考えている。