i-モラル日記

【豊田・稲武中】 「携帯電話の光と闇を学ぶ」

公開日
2011/09/02
更新日
2011/09/02

愛知1200校の取り組み

1 情報モラルに関する本校の現状
 本校は、岐阜県、長野県に接する山間にあり、全校生徒はわずか55人しかいない。地区によっては、携帯電話の電波が届かない場所もあり、情報に関する環境や状況としては、進んでいるとは言えない。
 7月に全校生徒に対してアンケートを実施した。「携帯電話をよく使いますか」という問いに対して、「はい」と答えたのは、全体の42%だった。また、「自分専用の携帯電話を持っていますか」という問いに対しては、22%が所持しているという結果がでた。1年生から3年生にかけて、徐々に所持率が高くなっていくが、この結果は、近隣の中学校と比べて、非常に特殊なものだと言える。
 しかしながら、高校生になると、他地区に出て行く生徒がいたり、他地区の生徒との交流が増えたりする生徒が多い。そのため、3年生が卒業直前に携帯電話を買ってもらうケースも多い。そこで本校では、3年生を対象に、実際に携帯電話を使う前に知っておくとよいルールやマナーについて、学ぶ授業を設けている。携帯電話の便利な点を知るとともに、携帯電話を利用した犯罪等の紹介もしながら、光と闇について知り、情報モラルに対する意識を高める実践を行ってきた。

2 目的
・携帯電話を安全・安心に利用するためのルールとマナーを知る。
・受発信する情報の取り扱いについて、事件の事例を通じて学ぶ。 

3 授業実践
・対象学年   中学3年生
・情報モラルの分類 「情報セキュリティ」
・教材名  「事例で学ぶNetモラル」
・授業内容 
(1)ビデオ視聴
(2)ケータイで変わる生活と広がるトラブルやネット犯罪について
(3)感想交流

4 成果
 はじめに、プロフを通して知り会った学生と思いこんでいた人が実は大人であったり、有害な情報に携帯電話からアクセスし、犯罪に巻き込まれたりする事例などの映像を視聴した。生徒の感想にあった「簡単に自分の情報を漏らさないようにしたいし、簡単にだまされないように気をつけたい」という言葉から、犯罪に巻き込まれないように情報モラルを守るという意識が高まったことが読み取れる。また、多くの情報を適切に判断していこうという意識が高まってきたことが分かる。この授業が、生徒たちの「情報モラルに対する意識」を変えるきっかけになればと思う。