i-モラル日記

【豊田・前林中】携帯電話も世界につながっている

公開日
2011/11/04
更新日
2011/11/04

愛知1200校の取り組み

1.情報モラル教育
 現在、社会は情報化が進み、生活のあらゆる場面で情報機器が使われるようになった。パソコンやデジタルカメラ、DVDプレイヤーなど、多くの家庭で普及し、学校の授業でも、パソコンを使ったり、デジタルカメラで撮った地域の写真を活用したりすることなどが増えてきた。また、各学校でも、学校行事の連絡や様子をホームページに掲載するようになり大変便利になった。
 しかし、情報がネットワークを介して瞬時に世界中に伝達され、予想しない影響を与えてしまうことや、対面のコミュニケーションでは考えられないような誤解を生じる可能性も少なくない。常に持ち運ぶことができるようになった携帯電話は、子ども達に最も身近なインターネット端末となった。
 子どもたちは、その携帯電話の小さな画面から世界中にリンクしていることを理解しないまま利用している。このような情報社会の特性を理解し、情報化の影の部分に対応し、適正な活動ができる考え方や態度が必要となってきている。本校でも携帯電話でのメールやインターネットの掲示板を利用し、他者を誹謗・中傷することが増えてきているように感じる。

2.取組
 『情報モラル』という教科はない。本校では、道徳や特別活動、総合的な学習の時間を利用して担任が指導している。『事例で学ぶNetモラル〜教室で誰でもできる情報モラル教育〜(三省堂)』を利用し、さまざまな事例を紹介しながら、どうすれば事態を回避することができたのか、何を気を付けなければならないのかという点に注目させながら、道徳や特別活動を行っている。
 Netモラルの教材はパソコンで紙芝居的な要素で事例が進められていく。中学生の生活にあてはまる内容で、再生されると生徒たちは真剣な眼差しで画面を見つめている。時には笑う場面もあるが、状況を飲み込みやすい内容なので、話し合いをさせるとたくさんの意見が出てくる。
 最後にどうすれば事態を回避することができたのかという部分でまとめに入るとほとんどの生徒が、同じ内容になってしまうが、大事なのはその回避方法を実践することである。そのためには保護者、地域との連携が大切である。その連携方法については模索中としか言えない。