i-モラル日記

【新城・鳳来中】「バーチャル社会のおそろしさ」

公開日
2012/02/06
更新日
2012/02/06

愛知1200校の取り組み

 パソコンや携帯電話は便利なツールであるが、中学生が使用する場合、ブログでの中傷、情報漏えい、出会い系サイトへの接続など、様々な問題の発生が危惧される。本校では、生徒がこうした問題の被害者、加害者にならないように、保護者と連携して、「情報モラル教室」を開催している。
 本年度は7月13日に、新城市まちなみ情報センター館長の藤本忍氏を講師として、PTA生徒育成委員会が中心となって、「情報モラル教室」を開催した。今回、藤本氏に講師をお願いしたのは、ご自身がバーチャル社会にのめりこみ、ひきこもり生活を送った経験をお持ちだからである。身近な事例をもとに、バーチャル世界の怖さ、インターネット社会に潜む危険について、全校生徒、保護者にわかりやすく語っていただいた。以下はその感想である。
<生徒の感想>
・僕は小学校の時にゲームしかやらなかったことがあったけど、そういう時に母や父が怒ってくれました。うるさいと思ったけれど幸せだったんだなあと思いました。
・「インターネットにのめりこみすぎると、現実の世界では、お金、人望、仕事が無くなる」
 と教えてくれました。自分で時間を厳しく決めてやれるようにしたいと思いました。
・電話での話は自分と相手しか聞けないけれど、インターネットは1対多数です。そのことを頭においてパソコンを利用したいです。
・私は「無料」というゲームに弱いので、インターネットに入ってゲームをしたらお金をとられていたことがありました。むやみにやったら大変なことになることが分かりました。
・ウェブサイトで知り合った友達に「何歳?」「何市?」と聞かれて思わず答えてしまったことがあります。今考えたら悪い人かもしれないから気をつけた方がよかったと後悔しています。
<保護者の感想>
 ブログやツイッターなどを書くのは自由ですが、世界に見られていることを自覚することが大切です。藤本さんはネット社会を生き抜くための「3つのチカラ」として、次の能力を示されました。
 1 検索力−ほしい情報を探し出せるか
 2 判断力−本当とうその情報を見極められるか
 3 想像力−無料ゲームの配信会社はどうやって利益を出しているか
 最後に一番大切なのは健全な親子関係であると語られました。
 ご自身の体験談を交えた大変興味深いお話でした。