i-モラル日記

【新城・連谷小】「ケータイの安全な利用を学ぶ」

公開日
2012/02/15
更新日
2012/02/15

愛知1200校の取り組み

 本校は東三河北部に位置する、全校児童6名の小規模校である。近くには有名な千枚田があり、学校でも3枚の田んぼをお借りして米作りを続けている。そのような山間部にある事情から、情報収集や伝達のためにインターネットやケータイ(漢字表記ではなく敢えてケータイと書く)が重要になっている。よって、それら端末は便利な一方、思いもよらないトラブルの種が潜んでいることをしっかり指導する必要がある。そこで「ケータイを安全に使うために」の授業をおこなった。
 高学年複式学級で、児童は2名である。K男の兄は、ケータイではゲームをしたり音楽をダウンロードしたりしているそうである。S男の兄は、メールで勉強の答えを教えてもらったりしているそうである。今のところ問題は生じていなかったが、「おばあちゃんの所に迷惑メールが来た」とか、「詐欺にあうことがあるかもしれない」など、起こりうるトラブルについては何となく知っているようであった。
 意見交換したあと、DVD教材『ケータイ安全教室』を見て学習を深めていった。クイズ形式になっていて、「勝手に写真を撮ってはいけないものはどれか?」「違法サイトから音楽をダウンロードしてよいか?」「チェーンメールが来たらどうするか?」等の具体的場面について、どうするするのが良いか判断しながら学ぶことができた。身を守る方法として、ケータイの受信拒否設定があることや、ケータイ使用のマナー、著作権・肖像権の問題まで、幅広い内容の知識を得ることもできた。以下は子どもたちの感想である。

・人を傷つけたり、個人情報を公開したりしないようにしたい。
・『なりすまし』かもしれない、知らない人からのメールがきた時は、親に相談したい。
・チェーンメールやいたずらメールは、気にしないようにしたい。
・これからケータイを買ったとしても、今日学んだことを注意して使いたい。
・お兄ちゃんたちもケータイを持っているので、教えてあげたい。

 多くの事例を知ることで、ケータイを安全に使えるような態度が身についていくと思う。便利な端末の向こうには必ず人がいることを意識させ、情報化社会を安全に暮らしていけるような子どもを育てていきたい。