【刈谷・刈谷南中】私もネット依存症になっちゃうかも
- 公開日
- 2012/02/29
- 更新日
- 2012/02/29
愛知1200校の取り組み
近年、パソコンや携帯電話を、小中学生が使用するということが増えてきている。中でもインターネットは多くの児童生徒が使っている。インターネットは、便利な反面、危険もたくさん存在する。そのひとつに、ネット依存症がある。インターネットに没入し、現実の世界に適応できず、学校に行けなくなったりすることがないよう、節度を守って使えることが大切である。
クラスにはパソコンが好きで、夜遅くまでインターネットゲームに夢中になっており、「なかなか授業に集中できない」という生徒がいる。家であまり寝ていないせいか、授業中に寝てしまう姿も見られる。過度な使用による、「ネット依存症」にならないためにも、パソコンや携帯電話という身近な話題から、どんなことに気をつけて、インターネットとつきあっていけばよいか考えさせる機会とした。まず、何かに夢中になった経験を振り返らせた。読書やテレビ、ゲームをしていると、時間が経つのを忘れるくらい夢中になっているようであった。ほぼ全員の生徒が時間が忘れるくらい夢中になったことがあると答えた。
次に、依存症とは何か、と問い、「アルコール依存症」「たばこ依存症」など、聞いたことがある言葉であることが伺えた。「ネット依存症」とは何かということを説明し、DVDを観た。DVDでは主人公のさおりは、ふとしたところからインターネットゲームを始めた。お母さんが「お風呂に入りなさい」「友達から電話よ」と言っても、きりが悪いと言って、ゲームをやめることができなかった。夜中の2時までゲームをしてしまったさおりは、次の日寝坊してしまい、宿題もやっていない、学校に行きたくないと言うのであった。「では、さおりはどうすれば良かったのか」ということを考え、グループで話し合った。意見の中には、「インターネットを行う時間を決める」「注意されたときにやめるべき」「宿題などのやるべきことは先にやっておく」などが出された。
グループで出た意見を発表した後、もう一度DVDを観て、感想を書いた。生徒の感想には、「時間を考えてやったり、やることをしっかりやってからやるようにしたい」「自分もDVDで観たようなものと似ていた。その日のうちにやらなければいけないことなどの優先順位をつけてやっていきたい」「タイマーなどを使って守っていきたい」「今の時代はこういう子どもを引きつけるゲームがいっぱいあるので、使い方をまちがえないようにしたい」という意見があった。「時間を守って」「計画的に使う」ということをインターネットを生徒自身が使うときに活用してほしい。