【小牧・光ヶ丘中】「電子メールの仕組みを知ろう(1学年技術)」
- 公開日
- 2012/03/05
- 更新日
- 2012/03/05
愛知1200校の取り組み
本時は、中学校1年生技術・家庭科の技術分野(情報)での学習で行った。電子メールのやりとりを実際の用紙で行うことで、具体物のない情報伝達の仕組みを知り、コミュニケーションツールの利便性と危険性について触れることとした。
実際の電子メールの送受信の流れを以下に示す。
【自分のPC→自分側のメールサーバ→インターネット→相手側のメールサーバ→相手PC】
このような流れは、普段電子メールを使用する生徒たちには全く意識ができない。単に便利だから利用するという意識である。また、電子メール利用者は携帯電話も含めると7割前後になっている。
授業の流れを以下に示す。
1.用紙を使って擬似的に(電子)メールを行うことを知らせる。
2.メールアドレスの構成を伝える。
3.グループごとにドメイン名を、各自にユーザ名を指定し、ドメイン名の有効性を知らせる。
4.送信相手を決めさせ、相手のメールアドレス、件名、本文等を記入させる。
5.用紙を集め(送信する)、ドメインごとに仕分けをする。
6.相手のメールサーバ(各机)に置き、各自取りに来る(メールチェック)
これらの流れの中で、メールサーバの管理者は事件性がある場合などには内容を知ることができること、cc(カーボンコピー)を利用すると一斉送信ができるが悪用もできてしまうこと等を知らせた。
情報は実物ではないので取り扱いが難しい。また情報通信機器を利用していると、仮想現実の世界観と実生活とのずれが生徒の感覚を曖昧にすることがある。それらを解消する意味でも今回の実践は意味があったのではないかと感じた。