【西尾・佐久島中】道徳「チェーンメールについて考えを深めよう」
- 公開日
- 2012/03/05
- 更新日
- 2012/03/05
愛知1200校の取り組み
災害が起きた時には、デマや間違った情報が流れがちである。近年、携帯電話の普及と短信配信サイトの発達と共に、短時間のうちに情報が広範に伝わるようになった。そのため、デマや間違った情報のため、多くの人が不安をもつ事態が起こるようになってきた。
多くの場合、間違った情報を受け取った人は、親切心や義務感のため、他の人に配信してしまう。出来事が重大なほど、多くの人が共感し、配信するため、あっという間に広がってしまう。こうした状況を踏まえ、このようなチェーンメールを知り、チェーンメールを出してしまう気持ちを考えさせて、チェーンメールに対する心構えをもてるように道徳指導を行った。
資料は、昨年の関東東北大震災で実際に流れたチェーンメールを使用した。
<資料>
・【みなさんに知らせてください】(特に千葉県)
千葉県庁職員の方からの情報より、コスモ石油の爆発により有害物質が雲などに付着し、雨などといっしょに降るので外出の際は傘かカッパなどを持ち歩き、身体が雨に接触しないようにして下さい。
・医師会からのFAXで、「原発火災で有害物質が雲に付着して雨と一緒に降ってくるらしく、体が雨に接触しないように注意して下さい」という至急連絡がきました。なるべく多くの人に教えてあげてください。病院に務めている人からの情報です。
初めの資料からは、千葉県で遠くのことであるので、傍観的に感じ取ると予想した。次の資料は、直接自分に関わってくるため、より身近な問題として捉えられると考えた。生徒たちは、チェーメールが送られてきた経験のある生徒もあり、無視するとか、送ってきた相手に注意するとか言う意見が出された。
チェーンメールとは知らずにメールを回してしまうと言う意見は少なく、おかしいと判断してメールを回さないという意見が多かった。そこで、100%メールの内容が否定できるのか聞いてみると、断定できるものではなく、不安に駆られるのは全員であった。しかし、チェーンメールは、不安を煽ってメールが広げられることを楽しむことが目的の行為である。この学習により、引っかかってしまう素地があることを学習することができた。