i-モラル日記

【北名古屋・師勝南小】みんなで考えよう、肖像権と著作権

公開日
2012/03/16
更新日
2012/03/16

愛知1200校の取り組み

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 本校では、今年度は5年生を対象として学級ごとに情報モラルについて考える授業を行った。従来は、情報受信者として児童が被害者となるケースが多かった。しかし、今後は児童も情報発信者となる可能性が強い。情報モラルについて考える機会がないと、知らずして加害者になることも考えられる。また、国語科教材『ゆるやかにつながるインターネット』、社会科単元『情報を生かすわたしたち』と関連させ、上記のテーマを設定した。
 最初に、Webサイト「ネット社会の歩き方」より「肖像権に気をつけて」を活用し学習した。友達の写真を勝手にブログにアップしたという事例の表示後、何が問題かを考えさせた。「何がいけないのか、なぜいけないのか」という問いかけに、「相手の立場や気持ちを考えていない」という意見が多く出された。
 次にWebサイト「情報モラル研修教材2005」の「カメラ付き携帯電話のマナー」を活用し、著作権について学習した。店頭の雑誌のページを撮影して友達に送ったという事例の表示後、「問題がある」「問題はない」の2つの立場で話し合った。「店の迷惑になるから問題になる」と考えた児童が多かった。話し合いの後、肖像権や著作権を守る法律があることを知らせ、それは、人権を守るためのものであることを確認した。
 事後の感想の主なものは、「気軽にやってしまいそうなことが相手に迷惑をかけることもあるので気を付けたい」「法律があることを初めて知った」「法律は一人一人を守るためにあることを知った」などである。
 課題としては、法律イコール処罰という意識をもつに留まった児童がいたこと、国語科教材や社会科単元との関連付けが不十分で、情報モラルについて考えた経験が生かされないままであったという2点が挙げられる。