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学校日記

2025年7月西成小学校算数

公開日
2025/07/12
更新日
2025/07/12

授業事例

 7月11日、西成小学校5年生の授業を参観し、助言しました。今回の授業は四角形の4つの角の和を考える授業でした。 個人で角の和が360°になる説明を多様(2通り)に考えさえ、グループ学習では多様な考え方を話し合い(協同解決型グループ学習)、全体交流ではグループ学習の成果を共有する指導過程が計画されました。

 個人解決の状況は、四角形を2つの三角形に分割する解法をほとんどの児童が導いていましたが、4つの三角形に分割して考えることができた児童は僅かでした。そこで、グループ学習では、2つ目の解法(4つの三角形に分割)を話し合うことが主になりました。写真のグループは4名のうち誰一人2つ目の解法で解決できていませんでした。ノートを見せながら説明している児童は、4つの三角形に分割する図を他3名に示して、「対角線を引いて4つに分けると180°×4になるから困った」と自分のつまずきを説明しています。そのつまずきを他3名が共感し、4名で2つ目の解法を話し合いました。しかし、対角線の交点の周りにできる角(360°)を引かなくてはいけないことに気付きませんでした。

 全体交流は全てのグループのホワイトボードが一斉に提示されました。そこでは、どのグループも1つ目の解法(2つの三角形に分割)の説明が正しく記されていましたが、2つ目の解法を導くことができないグループや説明が不十分なグループがありました。児童は提示された他のグループのホワイトボードを読みとり「あー、なるほどそうか」という歓声があがりました。教師の「どのグループの説明が聴きたいですか?」という問いかけに、2つ目の解法が詳しく書かれている班の説明が聴きたいという要求があがり、その班が2つ目の解法を説明し、学級全体の理解を図ることができました。その後、3つの三角形に分割する方法を教師が提示すると「わかった。180°を引けばいい」という声が次々にあがりました。

 同学級は5月に参観しており、今回が2回目ですが、グループ学習に対する児童の意識が向上しており、グループで聴き合い・関わり合いながら話し合うスキルもだいぶ身に付いていました。