大和南小5年 協同的な学びの姿(6月3日)
- 公開日
- 2022/06/07
- 更新日
- 2022/06/07
授業事例
2022年5月から,一宮市立大和南小学校の校内研修の講師を務めています。同校では,算数科を中心にグループを生かした協同解決型の授業に取り組んでいます。
同校は年度早々の4月18日に全体研修を行い,5月16日に5年生の算数の授業を公開し授業研修会を行いました。その後,6月3日に5年生の同じ学級の算数の授業を公開し,全体研修会を行いました。写真は6月3日の授業におけるグループ学習の様子です。
同学級は5月16日に参観した時よりも様々な点で数段向上していました。まず,児童や学級の雰囲気が明るく,やわらかくなっていました。挙手も大勢の児童が行っていました。また,すべての児童が積極的に授業に参加していました。発言者の発表に対して聞き手が返事をしたり,うなずいたりしてよい雰囲気づくりをしていました。
何よりも向上したのは,協同の意識とグループ学習の進め方です。グループ学習では,メンバー全員が対話していました。対話では,まず相手の考えを聞く,説明者は他のメンバーに確認を取りながら話す,説明後に他のメンバーが付け足し意見を言うという流れができていました。また,下段写真のように,ノートに書いた考えを互いに見せ合いながら説明していました。その際,説明者に「わからない」「〜はどうなるの?」などとよく質問し,説明者は相手を理解させるために説明をよりよくしていました。
グループで話し合った考えをホワイトボードにまとめる場では,写真(上段と中段)のようにメンバー全員で相談し,説明し合いながら書いていました。その際,メンバーが理解できているか確認を取りなら書き,分からない場合には説明を補足していました。ホワイトボードが話し合いツールとして活用されていました。
この学級のこうした向上は,担任が協同的な学びの意義を知らせ,学級のルールをつくる,グループ学習の進め方を指導するなどの地道な指導があったからです。また,協同的な学びのベースとなる社会的スキル,対話のスキルの指導もなされたからです。
この学級はこれからさらに成長すると思います。次回,教室に行くのが楽しみです。