2025年2月20日平井小5年算数
- 公開日
- 2025/02/27
- 更新日
- 2025/02/28
授業事例
2025年2月20日,平井小5年算数「いつ会える」の授業を参加・助言しました。同学級の授業を参観するのは5月,6月,11月に次いで4回目となります。
学習内容はいわゆる旅人算(今回は出会い算)で,2人の歩く距離の和に目をつけて,和の変わり方を表にし,表から決まりを見つけて出会う時間を求める問題です。
指導過程は,全体で見通しを共有した後に,個人解決→グループ学習→全体交流→まとめ,ふりかえりといった流れでした。今回は足場づくりのグループ学習を位置付けないで,グループで成員の多様な考えや状況に応じて話し合い,協同的に解決していくグループ学習(協同解決型グループ学習)が行われました。グループ学習ではほとんどの班が決まりを見出し,式をつくることができており,全体交流では教師の意図的指名により1つの班が説明し,全体で理解共有されました。
今回の授業に向けて,授業者はリレー説明に力をいれて指導され,授業では写真のようにリレー説明がなされました。リレー説明はあらかじめ誰がどこを説明するか分担して行うものではなく,グループの成員全員が説明できるようして行うものです。授業者は,グループ全員が理解し説明できるようなグループ学習がなされるために,グループ学習に対する指導を工夫しました。グループでどのような活動をすれば全員が説明できるようになるかをグループで考えさせ,取り組ませ,グループで自己評価をさせました。その取組が中段と下段の写真から分かります。下段の写真は5班の自己評価(グループ単位の自己評価)の様子です。中段の写真は各班の自己評価をまとめたものです。このように同学級ではグループ自己評価をうまく活用して児童の意識向上とスキル向上を図りました。なお,グループ自己評価の方法は本HPに掲載してあります。
授業後に,同授業をもとに校内研修会がおこなれました。研修会のなかで,5月,6月,11月における同学級のグループ学習の様子の映像を先生方に紹介し,その進歩の状況を解説しました。同学級のグループ学習の状況やグループ学習に対する指導が同校のスタンダードになればと思っています。