研究室日記

第3回教師力アップセミナーでの学び(齋木、間宮)

公開日
2025/09/15
更新日
2025/09/15

学生の学び

こんにちは!10期生の齋木です。先日の8月23日に教師力upセミナーが開かれ、福島県立医科大学の横山浩之先生にお越し頂き、特別支援教育を中心とした講演をして頂きました。

今回は、その講義からの学びを2点に分けて、述べていきたいと思います。


まず、1点目は、様々な障害のある子に対する配慮についてです。(その特性として、2つ挙げられていました。)

・作業記憶の乏しさへの配慮:ここでの配慮として、指示は、1つずつ言うことです。沢山の情報がありすぎては、聞き取れず、文末しか聞かないそうです。

この特性に対する工夫→ノートの使い方 最低限のことだけ書かせ、マス目の利用でノートを取りやすくすること 

 ICTを使って映す際 必要なものだけ投影すること。 子どもの持つべき視点を散らかさないようにすること


・微細運動能力の障害:この特性を持つ子どもたちは、指先が動かせず、書くだけで精一杯

そのため、主に、漢字指導では、①暗記➁ゆっくり書いてみる この順で行うこと。 さらに鏡の前で行うとさらに良いそうです。また、教師が殻書きする際は、指や手首を動かさないことも大切であるそうです。


2点目は、横山先生のお話や模擬授業を受けて学んだ、授業を行う上でのポイントです。

まず、特別な支援の子に対する授業では、優しい問題にする必要はないこと。子どもたち1人1人のスピードは同じでなくてもよいことです。ここから、現在重要視されている、個別最適な学びが重要であると私は思いました。そして、授業内では、様々な態度の子どもがいます。そこで、態度が悪い子に注意するのではなく、他の子を褒めたり、子ども同士の間に入ったりとする工夫が必要になってきます。その根拠として、相手の行動を減らしたいときと増やしたいときの人の行動は異なるという考えを知りました。今後の教育現場でそのような対応を意識したいと思います。また、横山先生の模擬授業を受けて、安心感のある授業でした。それは、全体で前を見て確認してからノートに書いたり練習したりする。できた子には、先生がハンコを押しに来てくれるという授業であったからです。私が目指す、授業は、クラス全員が理解している状態で、進んでいく授業です。今後の授業に生かしたいと思います。


最後に、今回も多くの学びを得ることができ、教採が終わり、気持ちが緩んで、最近障害を持つ子どもへの配慮を考えることがなく、良い刺激となり、貴重な時間となりました。ありがとうございました。現在の学級には、特別な支援を必用とする子どもがクラスに1人はいると聞いています。1つの教師の動作で子どもたちに大きな影響を与えてしまうので、今回の学びを生かし、責任を持って関わっていきたいと思います。素敵な機会を頂きありがとうございました。(齋木)



 こんにちは!10期生の間宮です。
第3回教師力アップセミナーでの学びを記事にしたいと思います。

 今回は、横山浩之先生から「発達特性のある子への授業配慮と関わり方-理論を実践に変えるヒント-」というテーマでお話を聴かせていただきました。その中で、特に印象に残ってる学びが2つあります。

 1つ目は、できる子対策をすることです。授業を組み立てる際、特別な支援が必要な子どもへの配慮を考えがちですが、できる子への配慮も考えなければならないと学びました。全員同じ目標に向かうことも大切だと思いますが、時として一人一人ちがう、それぞれに合った目標に向かうことも必要だと感じました。そうすることで、子どもたちが「できた、わかった」と実感でき、より大きな達成感を得られる授業になると思いました。

 2つ目は、行動のレパートリーを広げることです。発達障害のある子どもは、行動のレパートリーがとても狭いそうです。だからこそ、間違えたときにはお手本を見せ、まねさせて、ほめることで、行動のレパートリーを広げていく必要があると学びました。また、「それはいけないよ」と行動を禁止したり、「間違えても大丈夫だから…」と声をかけたりしても、効果がないことを知りました。どの子どもたちに対しても、教師として一緒に学び、できたことを価値づけしていく姿勢を大切にしていきたいです。

 横山先生のお話を通して、医学的な視点からとらえた子どもの姿や、必要な指導についても学ぶことができ、大変貴重な時間でした。今回もこのような学びの機会をいただき、ありがとうございました。(間宮)