2月28日 小牧市立味岡中学校・芝田先生の数学授業での学び(酒井・古川・遠藤)
- 公開日
- 2019/03/21
- 更新日
- 2019/03/21
学生の学び
こんにちは。大学で来年度の新入生を見かけるようになってなんだかわくわくしている5期生の酒井です。
今回は2月28日に授業を見させていただいた味岡中学校での芝田先生の数学授業からの学びについて書きたいと思います。この日は数学の授業を2つ見させていただき、その後に授業をされていた先生のお話を聞かせていただきました。
授業を見て真っ先に、先生がほとんど話していないということに気が付きました。私が中学生の時受けていた授業を思い出すと基本どれも先生が指示したことをして先生の話を聞くものばかりでした。しかし味岡中の授業は子どもたちの発言が授業の中心となっており、先生は子どもたちの発言の架け橋となる言葉や授業を通して得てほしいものに近づかせる言葉をかけているだけでした。
先生が話す時間が少ない分子どもたち同士での会話や教え合いの時間が十分に設けられおり、まさに子どもたちによる学び合いの授業がそこにはありました。先生はかける言葉は少ないだけではなく、的を得た言葉だからこそあのような授業ができるのだと思いました。
もう一つ気が付いたことがありました。それは、どの生徒も課題に向き合う姿が見られたことです。数学は好き嫌いが顕著に分かれる教科の一つだと思います。自分の中学生時代を思い返してみても、ぼーっと他事を考えていたり、先生が答えを書くのを待っていたり課題に取り組もうとしない子は少なくありませんでした。
しかし味岡中の授業ではみんなが課題と向き合い、答えにたどり着こうとしていました。子どもたちがあそこまで授業に入りこめるのは課題や教材が良いからだと私は思っています。やはり、授業時間がスタートする前から授業は始まっていて、課題や教材を考えることは難しいけれど重要であるということを改めて感じることができました。
授業後に設けていただいた先生のお話を聞く時間でも印象に残っていることがあります。それは、教師の使命とはなんだと思いますか?という問いへの答えです。「教師の使命は子どもたちが学校に居場所があると感じさせることであり、学校生活で一番時間を占めている授業が楽しい、よく学べたと思えるようにすること」。とてもなるほどなあと思いました。私自身、学級づくりに興味があり一人ひとりに居場所があって、子どもたちを繋ぐことができる学校・学級について学んでいきたいと思っているので今回もまた良い学びができた一日となりました。素晴らしい授業を見せてくださってありがとうございました。(酒井)
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こんにちは!5期生の古川です。今回は2月28日に見学させて頂いた小牧市立味岡中学校で行われた授業参観での学びについて書かせて頂きます。
まず衝撃を受けたのは、授業に対し自分で問題に取り組んだり、周りと意見を交換したりして全員が授業に参加していたことです。それは教員が強制的にやらせているのではなく、生徒自身が疑問に思って考え、取り組むことができているからだと感じました。
その状況を作るためには芝田先生は課題設定が大事であると仰っていました。クラスの全員が考えてみたい、確かめてみたいと感じ、取り組むことができるような課題設定の難しさを感じながらもその重要性について考えさせられました。
生徒が主体となって授業が進められているのもとても印象的でした。グループ活動中の机間指導に教員が発言している生徒の対角に入ることで、視線をグループ全体に向けて意見が発信できるようにしたり、生徒の発言をもう一度他の生徒に発言をさせて理解出来たか確認したり、生徒の発言に関連付けて他の生徒に発言をさせ、教員が何かを教えるのではなく、生徒同士に考えさせ、その意見を繋げながら授業を展開していました。
教員の立つ位置や視線、声の掛け方など何気なく見えるような動作でも全員が活動に参加でき、生徒同士を繋ぐきっかけづくりになること、また意見を上手く繋がれ、活かされることが自信をつけることになることを学び、一つひとつの教員の言動が生徒に与える影響の大きさを感じさせられました。
今回、素晴らしい学び合いの授業を見させて頂きましたが、学び合いの授業をする為にはまず講義が出来るようになることが大前提であることを学びました。いつか私もこの様な授業が出来るようになりたいです。そのためにも大学の模擬授業、教育実習で今回学び得たことを踏まえ、努力をしていきたいと思いました。
最後にこのような学びの場を与えてくださった玉置先生をはじめ、芝田先生、味岡中学校の先生方、生徒の方々貴重なお時間を頂き、本当にありがとうございました。(古川)
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こんにちは、五期生の遠藤です。今回は、先日行われた、小牧市立味岡中学校での芝田先生による数学の授業から、学んだことについて書きたいと思います。
今回の授業は確率の内容だったのですが、まずテーマが面白く、どうなるんだろう、と疑問を持てるような課題であると感じました。「学び合い」の数学の授業を見るのは初めてで、今まで自分が受けてきた授業との違いに衝撃を受けました。
私にとって数学の授業とは、先生に与えられた問題を解き、公式を覚え、また別の問題で活用し、という繰り返しでした。しかし、芝田先生の授業は常に子供達が疑問を持ち続け、意見を交わしながらまた新たな疑問について討論する、という繰り返しでした。
芝田先生は授業の間、常に教室中を歩き回って意見を引き出しては子供たち同士をつなげていました。けして必要以上には喋らず、それでいて子供達がみんなに向けて語りかけるように説明するよう習慣づけるなど、学級づくりのヒントが詰まった授業でした。
私は自分自身、数学が大の苦手で、子供たちには数学を好きになってもらいたいという思いがありました。今回芝田先生の授業を見ていて、時間が過ぎるのがとにかく早く、それでいて授業の内容は非常に濃密で、充足感を得られる時間でした。私もこんな風に、頭をフル回転させて取り組める授業、子供同士で自分の意見を示し合える授業を展開したいと思いました。
これまで学び合いの授業について学んだことはありましたが、自分が実際に見たことはなかったため、今回見せて頂けて本当に良かったです。貴重な経験をさせて下さった芝田先生、味岡中学校の皆様、そしてこうした場を設けて下さった玉置先生、ありがとうございました。(遠藤)