「いのちの授業を体験的に学ぶ」に参加して(1年生丸山)
- 公開日
- 2021/11/10
- 更新日
- 2021/11/10
学生の学び
はじめまして!
教育学部 学校心理専修 1年の丸山託生です。
11月6日、じゅうろくプラザにて開催された『「いのちの授業」を体験的に学ぶ』講座について、玉置先生のご厚意から研究室日記を書かせていただくことになりました。とても嬉しく思うとともに、自分の考えを文字にして発信することの難しさを痛感しています。どうか寛大なお気持ちでお読みいただけるとうれしいです!
さて、今回の講座では、山田先生・玉置先生がそれぞれ道徳の模擬授業をされ、そのあと龍崎先生が講義をされました。
山田先生の模擬授業では、「道徳の授業においてもっとも大切なことは、子どもが自分のこととして捉え、考えること」であると学びました。模擬授業では小児がんをテーマに、過去に罹患したゲストの体験談を交えながら「自分事として考えさせる授業」が展開されました。小児がんを患った友達がいたというような経験がない自分にとって、あまり身近に感じられるテーマではありませんでしたが、1000人に1人が発症するという情報やゲストの体験談に触れることで、にわかに自分事として考えることができました。学習テーマが抽象的になりやすい道徳において、子どもが自分事として考えられる授業展開・教材の工夫が重要であると実感することができました。
続く玉置先生の模擬授業では、平成29年に告示された中学校学習指導要領道徳編における「取り得る行動」を検討する授業を体験的に学びました。「国境なき医師団」であった貫戸朋子さんの体験談を題材に、その場合「自分ならどうするのか」について考え、皆で議論するという授業展開でした。自分が取り得る行動について考えた後、自分が取らない行動をする、違った視点をもった人について検討することを通して、考え方の多様性を学ぶ授業であったと感じました。
そして龍崎先生の講義は、道徳教育の背後にあるものを明らかにしながら、山田先生・玉置先生の模擬授業を価値づけしていくというものでした。山田先生の模擬授業における、「自分のこととして捉え、考えようとすること」は「考動」。玉置先生の模擬授業における、「異なるものの見方・考え方の存在を知ること」は他者理解に繋がるとし、どちらも道徳教育において大切だと学ぶことができました。
今回の講座では、内容はもちろんですが、玉置先生と山田先生の授業を実際に受けることができたこと、加えて龍崎先生を加えた鼎談も興味深く、参加できて本当に良かったと思いました!
素晴らしいご講演をありがとうございました。
私自身は、まだまだ入り口に立ったばかりですが、これからも教育についての理解を深め、より一層努力したいと思いました。