研究室日記

授業深掘りセミナー【玉置先生の模擬授業】

公開日
2015/10/16
更新日
2015/10/16

学生の学び

10月10日(土) 授業深堀セミナーに参加させていただきました。体感的にあっという間のセミナーで、実際にプロの先生方が授業をなさるので、とても勉強になりました。

玉置先生がやられたのは、道徳の授業でした。以前も「命の授業」という形で、ゼミの中で道徳の授業を受けましたが、今回の道徳の授業は一味違いました。資料は『手品師』というものでした。貧しい手品師がどういう気持ちなのかを授業で深めていけば、普段学校で受けるような授業なのですが、今回は手品師がほかに取り得る行動をみんなで考えて、議論しあうものでした。

当初は、道徳なんだからもっと主人公の気持ちに寄り添うべきではないかと思っていました。しかし、先生の指導案のねらいには「道徳的価値観によって話し合うことを通して、一人ひとりの道徳的判断力を高める」と書かれていました。道徳科解説書でも、「考え、議論する」道徳科への転換と書かれており、玉置先生の授業はまさにそれでした。様々な人たちがいて、その人たちも様々ことを考えているということを確かに触れることができていました。最終的には、みんなが考えている行動にも共通することがあり、根本にある考え方は同じという考えにたどり着きました。

道徳的には、広いことを教えすぎているのではないかと思っていましたが、最終的には考えを一つにまとめていけば同じだということなので、道徳教育としては確かにいい授業だなと思いました。

こういう授業を中学校の実習でもできたらいいなと思います。(中田昂)