小学校教育実習からの学び(石川)
- 公開日
- 2024/10/11
- 更新日
- 2024/10/11
学生の学び
皆さんこんにちは。10 期生の石川百音です。先日,一ヶ月間に渡る教育実習が終わりました。その実習期間での学びを今回は書かせて頂きます。
まず実習を一言で表すと,素敵な時間を過ごさせて貰えたということにつきます。実習期間馴れない環境や常に児童からの視線を集めているという緊張感、児童に何かあってはいけないという責任から毎日ヘトヘトでした。しかし,児童と関わっていくにつれて、疲れの感情以上に,授業中に児童のスッキリした顔を見たい!や、笑顔がみたい、喜ぶ顔がみたいと自然と思うようになり、指導案づくりや、授業準備を頑張れました。そんなとても不思議な力を感じる事ができた素敵な一か月間でした。
今回の記事では、授業実践からの学び、児童との関わりからの学び、先生方からの学びの観点に絞って書かせて頂きます。
1、授業実践からの学び
一番強く感じたことは、授業は、難しいということです。初めのつまずきは、意外なことに、児童のノート記入の時間が思いの外かかるということへの計算ミスです。大学の模擬授業時には全く気にも止めない点でした。実際の児童を相手にすると、ここの段階でまず躓きます。児童全員がサッと書きはじめてくれれば良いけれどそんなにうまくいく訳もありません。この段階で取り残されてしまう児童をつくると、もうその児童を授業の土台に乗せることが出来なくなります。だからこそ、作業にサッと取り組ませるような声かけの工夫や,個別の支援が大切だと感じました。
また、ノート記入の時間もしっかりと指導計画に含んでおくことで自分自身が今後の展開に余裕を持つ事ができるので児童の実態を予測して、しっかりと計算時間に入れておくことが大切だと思いました。なんだか単純な気づきのように感じると思いますが,実際に児童を相手としなければ気付くことが出来なかったので、とても重要なだなと学びだと私の中で感じました。
内容面でいくと,国語の専門性を高めたいと感じました。子供により伝わる言葉は何か,どこのポイントを抑えるべきなのか?そんな引き出しが私にはまだまだ無すぎました。もっと児童が分かる授業をする為にまず自分自身のレベルアップを図りたいと思いました。
2、児童との関わりからの学び
児童との関わりで大切にしたこと。それは,笑顔を向け続けるという事です。児童と接する時には常に笑顔を心がけました。そうすることで児童も自然と心を開いてくれたり,安心感を覚えてくれました。
まず学校の役割としては,その子に居場所を与えることだと考えました。学校に誰か1人でも安心できるような存在の人がいたらそれだけで児童の心は変わると思います。実際に最後にもらったメッセージに先生の笑顔で元気になれました。私もこれから笑顔で過ごしたいと書いてくれる子がたくさんいました。それを読んだ時にやっぱり笑顔は大切だし、児童との信頼関係を作る手立てとして間違っていなかったのだなと思えて嬉しかったです。
また,大切な話をしたい時に表情を一変させるとそれだけで,何かの雰囲気を感じ取って真剣に話を聞く準備をしてくれました。笑顔で接することのそんな効果も体感できました。そして,休み時間に全力で一緒に外で遊ぶこと。この時間のとても大切だと思いました。
3,先生方からの学び
先生方の児童を見る目がとても印象に残っています。本当に児童を見る目線が優しかったです。その姿を見た時、心から児童のことを大切に思い、寄り添っている事が伝わりました。児童は本当にさまざまな個性を持っていました。だからこそ、何でもかんでも同じことを求めず、全員に同じ指導方法をとることもせずに、その子のできることを伸ばしてあげる指導を心がけて見えました。今のリアルな児童の実態を知る事ができ、ものすごく勉強になりました。ここからがとても大切だと感じたことで、皆んなとどうしても同じ事ができない児童に対しての説明をしっかりと行うことまでを忘れずに、他の児童に対してのフォローまで入れられているのが流石だなと思いました。
先生方は、多くの仕事があるのにも関わらず、休み時間には、外で一緒になって遊んでいました。なので私もまずはマネからしてみようと、毎日全力で遊びました。そうしていくうちに、確かに遊びからしか築けない心の繋がりや、愛情表現があるなと実感しました。先生方の働く様子を見て、心から児童を全力で愛すること。この気持ちが教員にとってなくてはならないものだと改めて気付きました。またそんな感情になれることこそが、教員の魅力なのだと思いました。
この一ヶ月間、慣れない生活に大変なことも多くありましたが、児童と関わっていくにつれて、その大変さ以上に児童から私が元気をもらい、優しさをもらい、自然に笑顔で溢れてしまう様なそんな素敵な時間をすごさせてもらいました。この実習を通して、絶対に教員になりたい!という気持ちが強くなりました。2週間後には、中学校実習が迫っています。中学校実習は、私が強めなくてはならない教科指導がメインになってくるからこそ、この小学校実習での経験、学びを生かして、さらにレベルアップできる様にがんばります。(石川)