研究室日記

第5回教師力アップセミナー(野口晃菜先生)での学び(榊原、岡田)

公開日
2024/12/21
更新日
2024/12/21

学生の学び

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 こんにちは。玉置ゼミ第9期生の榊原計人です。今回は、野口晃菜先生による『インクルーシブ教育とは』の題目でのセミナーでした。そこで学んだことを記事にします。


 野口先生はインクルーシブ教育とは「子どもが多様なことを前提とする」と仰っていました。

 私は、インクルーシブ教育と聞くとどうしても障害のある子どもをみんなと同じような教育に参加させる、といったイメージを持ってしまいます。しかし、それはインクルーシブ教育のほんの一部なのだと学びました。

 性別はもちろん、言語や子どもの個性は様々であり、障害の有無だけが重要なのではありません。クラスの一人一人が、みんな違うし、みんな多様であることを大事にする必要があると学びました。

 障壁は障害のある子どもにだけ存在し、そこを解決していく考え方は改め、クラスにいるみんなに、それぞれ違った障壁が存在して、それらを解決していく学級経営、授業を行っていきます。


 教員として、月に1回、どんな困り事があるかのアンケートを取りたいと考えました。何かに困った経験があるか、教室内で取り組んで欲しいことなどを募り、学級経営や教室作りに活かします。特支学級から通級で学ぶ子どもだけではなく、その子も含めたクラス全員から意見を聞きたいです。取り組んだ後の子どもからの感想やフィードバックも募りたいです。

 セミナーで紹介があったもので、「気持ちの見える化」もやってみたいです。その日の気分や気持ちを、丸や三角、色などで表せる仕組みを作りたいです。学びの天気のように、晴れ・曇り・雨マークで表すのも分かりやすくていいかもしれません。元気いっぱいでたくさん遊んで欲しい日だったら赤色!晴れマーク!でみんなに知ってもらう。ちょっと疲れててそっとしといて欲しい日は青や雨マークにする。印ひとつでその時の気分をみんなに伝えられる仕組み作りたいです。

 子どもがわざわざ口に出さなくても、周りのみんなに気分を分かってもらえる、教室の環境が過ごしやすくなる。そんなシステムがあると、教室での居心地の悪さや、友達や勉強はの障壁みたいなものも少なくなると思います。


 今回のセミナーで「障壁はみんなにある」ことを一番に学びました。たった一部の子どもにだけ焦点を当てて教室を作っていくのではなく、みんなそれぞれをしっかりと見て、話を聞ききながら、みんなが過ごしやすい教育を作っていきます。

 最後に、講義をして下さった野口晃菜先生、セミナーを開催してくださった酒井先生や運営に携わる方、ありがとうございました。ここで学んだことをしっかりと4月から活かしていきます。(榊原)



 こんにちは。玉置ゼミ10期生の岡田健太朗です。今回は11月16日に行われた教師力アップセミナーでの学びを記事にしていきたいと思います。今回の教師力アップセミナーの講師は野口晃菜先生でした。野口先生から「インクルーシブ教育」について講話して頂きました。


 野口先生の講話の中で学び得たことは3つあります。まず1つ目は、子どもが多様であることを「前提」として学級経営をすることです。意図的では無いけれど、多数派のために社会が作られています。教育の役割の1つが「多様な人と共に生きることが出来るように教える。」です。そのためには、「この学級は多数派の子ども達だけに着目して作られていないか」と常に考え、子ども達と話し合っていくことが必要であると学びました。


 2つ目は、様々な子どもにとっての社会的障壁についてです。社会的障壁を無くす方法として事前にその障壁を無くすという基礎的環境整備や、子どもから意思表明があった際に行う合理的配慮があります。これらを行うためには、その子にとって、どのような社会的障壁があるのかを考えることが大切です。その手がかりとして、「その子を中心とした学級を作るとしたらどうするか」を考えることであることを学びました。


 3つ目は、子どもが意見表明をする機会を作ることが大切であることです。そのためには、子ども自身が自分がどんな障壁があり、どんな合理的配慮が必要なのかに気づくことが大切です。子どもの中で障壁になっていることを子どもと共に考え、それをどうしたら最大限解消できるのか合意形成していくことで、生涯にわたり使える意見表明する力につながっていくことを学びました。だけど、子どもや保護者の意見を鵜呑みにするのではなく、可能な範囲で合理的な調整をしていくことも学びました。


 野口先生、大変貴重なご講話を頂きありがとうございました。インクルーシブ教育についての考え方について様々なことを学びました。この学びを忘れることなく、これからに活かしていきます。(岡田)