1月17日一宮市立西成東小学校での授業観察からの学び(尾崎)
- 公開日
- 2025/01/19
- 更新日
- 2025/01/19
学生の学び
こんにちは!10期生の尾崎勇吾です。今回は1月17日に一宮市立西成東小学校にて行われた学校訪問、玉置先生の講演に参加して学んだことを2つに分けて記事にしていきます。この日は午前の1時間で2つの授業を観察し、午後に玉置先生の講演をお聞きしました。この記事では、午前に行われた授業観察で学んだことを書いていきます。この日に見た2つの授業はどちらも算数でした。
1クラス目は3年生で、導入から約20分間、授業を見させて頂きました。導入では、より多くの子どもが前時の振り返りをできるように支援をしており、さらにその中で子どものつぶやきを積極的に拾って全体に共有するように促す場面が多く見られました。授業において、「挙手して発言することが良い事」という考えは教師の思い込みであり、挙手がなくても子どもが自分からどんどん意見を発していくことは素晴らしいことであり、これを認めていく必要があるということがこの授業からわかりました。
また、振り返りの際に、子どもが的を射た説明をしてもすぐに正解とせず、わからず屋になって何人かの子どもにさらに細かい説明をするように促していました。子どもの言葉や意見を使って授業を進めていて、とても良い授業のお手本を見させて頂きました。
2クラス目は5年生で、展開の途中からまとめまでの約20分間を見させて頂きました。この授業は「直径10cmの円と、正六角形が入る円の円周の関係を見つける」という課題で進んでいました。はじめに「直径10cmの円に入る正六角形の周りの長さは直径の何倍か」という問題について、学級内やペアで話し合ったり、教え合ったりして子ども同士で深めていました。その後、それぞれ考えたことを全体に共有する場面にて、ある子が発言したことを、「今どんなこと言ってくれたか隣同士で説明してみて」というようにもう一度子どもに返していました。1人の子どもの発言で終わるのではなく、それを全体にもう一度考えさせることで、さらに思考が追随されていたため、子どもに返すことはとても大切なことだと改めて感じました。
その後には、「円周が直径のおよそ何倍になっているか見当をつけましょう。」という問題に取り組んでいました。この問題文は子どもにとってわかりにくいもので、何度か言葉を変えて説明 をしていました。始めの方では子どもの反応はあまり良くなかったのですが、すぐにスっと落ちたように表情が変わっていました。言葉を変えるとだんだんと伝わりづらくなってしまうことが多い中で、すぐに子どもに伝わるような説明をしていたことは自分が見習うべきことだと感じました。授業後に質問をしたところ、数値などの子どもにとってわかりやすい材料を使うと良いという助言をして頂けたため、これから積極的に活かしていきたいです。
今回見た2つの授業は子どもの考えや言葉はとても上手に生かして進めているものでした。これは授業をしていく中で最も必要といえることだと、改めて感じたため、今回の学びを意識して振り返りながら今後に活かしていきます。(尾崎)