研究室日記

第1回教師力アップセミナーでの学び(松野、岡田)

公開日
2025/09/03
更新日
2025/09/03

学生の学び




















こんにちは。玉置ゼミ10期生の岡田健太朗です。今回は510日に行われた教師力アップセミナーでの学びについて記事にしていきます。



 



今回のセミナーの講師は赤坂真二先生でした。



 



「遠心力と求心力」



 



「遠心力」とは「組織がバラバラになっていく力」、「求心力」とは「集団として一体になる力」です。赤坂先生は、現在の学級は「遠心力」の方が強くなっていると仰っていました。「遠心力」が強すぎると、子どもが離れてしまい、「求心力」が強すぎると、同調圧力が強くなってしまいます。そのため、「遠心力」と「求心力」とのバランスを調整することが必要であることを学びました。



 



「子どものウェルビーイング」



 



「ウェルビーイング」とは、「身体的・精神的・社会的全てにおいて良好に満たされている状態」のことです。赤坂先生は、「子どものウェルビーイングの中心は友人との関わりにある」とおっしゃっていました。以前に玉置先生が講演の中でお話されていた「人と繋がっていると喜びを感じる。」ことを再認識することが出来ました。



 



今回の赤坂先生の講演を聞いて、多くのことを学びました。今回学んだことは、今後必ず活かします。赤坂先生、運営委員の方々、大変貴重な学びの場をありがとうございました。(岡田)



 



 







 こんにちは!10期生の松野です。

 今回は5月10日に参加させていただいた赤坂真二先生による教師力アップセミナーでの学びを記事に書かせていただきます。


 今回は「The 学級経営 子どもも先生も幸せに包まれる教室をつくるために」という演題で講演していただきました。

 赤坂先生のご講演を通して、他者とつながることや安心できる環境をつくることの大切さなど、多くのことを学ばせていただきました。


 まずは他者とのつながりについてです。子どものウェルビーイングの中心は友達との関わりにあり、人とつながっている感覚が子どもたちの幸福感や満足感をもたらすため、教師は子どもたちの主体性が発揮される学習環境を構築し、みんなの役に立っていると思える、誰かに「ありがとう」と言われる機会をつくることが大切だと学びました。

 また、子どもの学びを深めるためにも、子どもたちの人間関係や教師と子ども相互の信頼関係が大切であるため、子ども同士の教え合いや、班や学級での話し合い活動だけでなく、子ども同士で自由に話す時間を意図的につくるなど、他者とつながることが楽しいと思えるような機会をつくりたいと強く思いました。


 次に安心できる環境をつくることについてです。多様性を認めにくく、閉鎖的な雰囲気の環境では、援助を求めにくく、失敗や間違いが許容されない雰囲気があるため、子どもたちは居場所を失い、いじめが発生しやすくなるなど、子どもの不機嫌反応を誘発し、学級の荒れのリスクを高めます。そのため、多様な価値観があることを示し続け、態度が良くない子どもや反抗的な子どもに対しても対等に関わり続けることが大切だと学びました。そうすることで、間違えても良い、先生や友達に援助を求めても良いと思える、社会的支援が定常的に提供される環境をつくることができ、学級の居心地が良くなるだけでなく、不機嫌反応の軽減やいじめのリスクを低減することにもつながると学びました。


 このように、教師の受容的で公正な指導や子ども同士の対等な人間関係は、ストレスを軽減し、学びやすさや過ごしやすさを促進するため、子どもとの関わりを大切にし、子ども一人ひとりのことを理解した上で、子ども同士がつながったり、優しさや思いやりを発揮したりできる場をつくりたいと思います。そして、他者の意見を聞き、他者と関わる良さや協力し合うことの楽しさ、学級や学校の役に立っていることを実感し、このクラスにいたい、学校に行きたいと思えるような学級をつくりたいと思います。


 今回も貴重なお話と学びの機会をつくってくださりありがとうございました。(松野)