i-モラル日記

【豊川・豊川小】「情報受信の心得と発信のマナー」

公開日
2009/07/03
更新日
2009/07/03

愛知1200校の取り組み

 「調べ学習」となると真っ先にパソコンに飛びつく子どもたち。これは学校だけではなく家庭でも同様の傾向にある。ホームページを山ほどプリントアウトしてきて、そこから得た情報を授業の中で発表する姿も珍しくなくなってきた。もちろん学校では有害サイトに対してフィルターをかけてあるし、各家庭にも折に触れその必要性をお知らせしている。しかし、心配しているのはそれだけではなく、「ホームページを検索しただけで、子どもが学んだ気になってしまう」ことである。
 そこで、本校では「受信した情報をすべて鵜呑みにしない。その真偽を、できる限り確認した上で発表する」という姿勢を育てようと実践をはじめた。ホームページの中には「ある個人の思いや意見」が掲載されているものも多い。また、他校の授業実践のページでは、これから子どもたちに試行錯誤させたいと思っていることが、結果としてすべて掲載されている場合もある。
 そこでさらに、自分たちが情報を発信するときには、事前に原稿の内容(根拠や裏付け)などの確認を十分に積み、「責任をもつ」という思いを育てたい。
 写真は「民話の語り」を題材に他校とTV会議をする3年生の様子である。この「語り」をするために、校区の民話についてホームページや書籍で調べるだけではなく、実際に舞台となった寺社に出かけて取材をしたり、TV会議の前に豊川稲荷の門前で「語り」を聞いていただいたりし、人に伝えるということに対してのマナーについて考えさせた。