【稲沢・稲沢西小】疑似体験を通してインターネットのもつ危険性について考えさせる取組
- 公開日
- 2010/04/30
- 更新日
- 2010/04/30
愛知1200校の取り組み
6年2組の児童を対象に,「携帯電話やコンピュータの利用に関するアンケート調査」を行った。その結果を,iモラルに掲載されている調査結果と比較すると,コンピュータの家庭への普及率やコンピュータの利用頻度が,県下の小学生に比べて高いことが分かった。
このようなコンピュータの利用状況に対して,「あなたの使っているコンピュータは,フィルタリングシステムを利用する設定になっていますか」という問いには,ほとんどの児童が「わからない」と答えていた。幸いにも,情報ツールによる事件に巻き込まれた経験のある児童はいないものの,インターネットのもつ危険性に対する意識は低いことが明らかになった。
そこで,ネットショッピングやチャット,掲示板を疑似体験するWebサイトを活用して,インターネットに潜む危険性について考えさせる取り組みを行った。児童は当初,インターネットで自ら情報を発信するという初めての経験を楽しんでいたが,「今,皆が打ち込んだ内容は,どこの誰に送られるのかな?」と問いかけると,表情が一変した。インターネットでは,見ず知らずの人とやりとりをする場合があるため,安易に個人情報を伝えたり,直接会う約束をしたりしてはいけないことを伝えた。
インターネット上のトラブルは,教師の目の届かないところで起こり,しかも,短時間で大きな問題になりやすい。児童がネット犯罪の被害者や加害者にならないために,今後も自分の身を自分で守る能力を育む指導を行っていきたい。