【一宮・中島小】 著作物を適切に利用できる子どもの育成を目指して
- 公開日
- 2010/07/13
- 更新日
- 2010/07/13
愛知1200校の取り組み
子どもたちは普段の生活の中で、様々な情報を書籍・CD・DVD・インターネット等で得て、そして、それらのコピーを、特に気にすることもなく利用しています。身近にある書籍やCDなどの情報は、「著作権で保護されている。」という意識がほとんどないのが現状です。そこで本校では、6年生の児童を対象に「著作物の適正な利用」に関する学習を行いました。
まず、「雑誌の発売前に、人気漫画をインターネットの動画サイトに投稿した中学生が逮捕された。」という、今年6月の新聞記事を題材にして、「著作権とは何か。」「なぜ、安易にコピーすることはだめなのか。」について考えさせました。
次に、自分たちが日常的に行っている身近な事例に視点を当てるために、教材「コミックでわかる著作権 おじゃる丸」(社団法人、著作権情報センター)を利用して、「日常生活の中で、著作権を侵害している事例はないか。」について、グループで話し合いをしました。(写真上)
そして、著作権について分からないことや疑問に思ったことを、パソコン室でインターネットを利用して調べていきました。いろいろと調べていくうちに、「ほとんどの情報(著作物)は、著作権で保護されている。」「安易にコピーをすることは、著作権の侵害になる。」ということに、多くの児童が気づいてきました。(写真中)
最後に、児童がインターネットで調べた内容をクイズ形式にして、教室で他の児童に質問しました。「雑誌にのっているキャラクターの絵をコピーして、家にはってもいいのか。」「ブログにのっている絵をコピーして、人にあげてもいいのか。」といった具体的な内容について○×で確認をしたので、ほとんどの児童は真剣に考えることができました。(写真下)
今回、著作権について知るところから始め、具体的な事例についていくつも考えることができたので、ほとんどの児童は著作権についての理解を深めることができました。今後も、学年に応じた内容について指導を継続していきたいと考えています。