【大府・吉田小】インターネットによるトラブル
- 公開日
- 2011/02/01
- 更新日
- 2011/02/01
愛知1200校の取り組み
大府市立吉田小学校では6年生で「インターネットによるトラブル」の授業を行った。事前のアンケートでは、インターネットを使ったことがある児童は、クラスのほとんどを占めており、自宅で一人で使う児童も少なくない。また、使用目的はゲームや検索、ブログの閲覧、音楽データ等のダウンロードが主なものだった。IDやパスワードを設定し、ログインして操作をする機会も多いようである。また、小中交流会では、中学校で裏サイト等による子ども同士のトラブルも深刻であるということが話題になった。そこで、インターネットによるトラブルを学習し、情報モラルや個人情報の保護、パスワードの設定についての話し合いと具体的操作を通して理解を深め、意識向上を目指した。
まず、インターネットにまつわる○×クイズを出題し、児童は赤白帽子で答えながら話し合い、これまでに学んできた情報モラルを共有した。「メールは便利だけど、相手の表情が見えない」など、昨年度学習した内容に基づく意見も出された。その後、教師がプリントに用意した架空サイトをクリックしたり、書き込みをしたりしながら、「これ怪しいな」という点について話し合い、危ないかどうかを見分ける学習をした。途中、児童に人気のPSPが当たるという架空サイトに接続し、必要以上の個人情報を記入するフォームなど不審な点が多くあることを伝え、自分だけで判断しないことや情報提供者や情報元をしっかり確認することを学んだ。また、裏サイトへの書き込みや掲示板への悪口を書かない、参加しないということも指導した。
最後には、ダウンロードをする児童も多いので、他人にパスワードを教えないのはもちろんのこと、実際に班でパスワードを設定し、どれが一番安全性が高いかを話し合った。
授業を終えた児童は、「たくさんの人に情報が見られているということを意識しなければいけない」「自分が被害者にも加害者にもなってしまう」などの感想をもった。授業で学んだことをいかして、今後インターネットを安全に使えるようになってほしいと願っている。