【豊橋・杉山小】「インターネットの信頼性」について学習しました。
- 公開日
- 2011/06/30
- 更新日
- 2011/06/30
愛知1200校の取り組み
本校6年1組で、情報モラル学習ソフト「Netモラル」を利用して「インターネットの信頼性」について学習しました。
6年生では、修学旅行、歴史学習での調べ学習など、インターネットでさまざまなことを調べ、まとめていく活動をしています。インターネットは本や実物を調べるより手軽で、簡単な操作で多くの資料を手に入れることができる便利な道具です。しかし一方で、子どもたちには「コンピュータ=正確で正しい」というイメージがあり、画面に出てきたことを無条件に受け取ったり、意味がわかっていないのにわかったような気になってしまうという欠点が感じられます。もし悪意を持った人間がはじめから騙すつもりでインターネットに情報を流した、自分が被害者になることも考えられます。それほど悪意のあるのもではなくても、「インターネットの情報は必ずしも正しいものではない」というのが現実である以上、「インターネットの情報が正しいかどうか検証すること」はとても重要なことだと思います。そこで今回、インターネットの信頼性を考える授業を行ないました。
「Netモラル」の動画は、2人の男の子が社会科の調べ学習で自分の町のことを調べる場面から始まります。インターネット上に出ていた町の地図を検証もしないままそのまま使って、発表に臨みます。2人は自信満々に発表しますが、ある女の子の「その場所にはコンビニはありませんが・・」という指摘に言葉を失ってしまうという内容です。ネットで調べたデータが古いものだったのに、いつのデータか確認したり、実地調査することなく発表することの危険性を表わした動画でした。
子どもたちに動画を見せた後、「なぜこのような失敗をしてしまったのだろうか」「失敗しないためにはどうしたらよかったのだろうか」を考えさせました。子どもたちは「いつのデータか確認しなかったからだよ」「いつのデータなのか出ていたのに、見落としていたからだよ」と、インターネットの情報を鵜呑みにしたりよく見なかったりすることが失敗につながることに気づきました。そして「いつのデータか確かめないといけないね」「本や他の方法でも調べてみて、比べてみるといいよ」と、検証の大切さを理解しました。「インターネットの情報がいつも正しいとは限らない。できれば自分の目で見てみるのが一番正確。『百聞は一見にしかず』ということわざがあるよ。」という教師の言葉をそえて、学習を終えました。
インターネットは検索が簡単にでき、膨大な量のデータを得ることができ、とても便利なものです。クラス内でもほとんどの児童が家でインターネットを利用できる環境にあることも、授業の中でわかりました。しかし、情報の検証や取捨選択の大切さは子どもたちはなかなか気づきません。今後もインターネットをより上手に活用するために、情報の確認の重要性やインターネット以外の情報収集にも目を向けさせたいと考えています。
【豊橋・杉山小】資料