【豊田・岩倉小】 インターネットを利用するときの危険性
- 公開日
- 2011/07/19
- 更新日
- 2011/07/19
愛知1200校の取り組み
3年生になると、算数や理科、社会、総合的な学習の時間などで、パソコンを使う機会が極端に増える。特に、社会や総合的な学習の時間には調べ学習をすることが多く、インターネットサイトも有力な情報源となる。今後も学年が上がるにつれて、インターネットの利用頻度がより高まっていくだろう。3年生のうちにインターネットに関する基本的な知識や心構えを身に付けておく必要があると考える。
3年生に知識や心構えを身に付けさせるとなると、理屈や仮定の話をしても難しい。まずは体験させることが適切だろう。ただし、安全であることが前提である。そこで、ベネッセコーポレーションが運営する情報モラルサイト「はむはむのオンライン教室」で様々な事例を体験しながら学習していくことにした。
子供たちは、個人情報を漏らすことの危険性や詐欺サイトの存在、インターネットサイトの情報の信憑性などについて、一つ一つ、5〜10分ほどの時間をかけて体験し、考えていった。体験と言っても、子供たちはこのサイトは安全であることをあらかじめ知っているので、「やっぱりな」「知っていたよ」などと言って、わざと間違えて遊ぶ子もいた。しかし、体験したことをみんなで話し合う中では、「家で一人のときだったら怖い」「だまされちゃうかもしれない」などの意見が出て、インターネットを無防備で利用することの危険性に気付くことができた。
その後、「『変だな』『おかしいな』と思ったらそれ以上近付かない」「困ったことが起きたら大人に相談する」などの基本的な心構えを指導した。子供たちは、体験によって具体的な危険に触れた直後なので、心構えの大切さをとても素直に受け入れることができた。
実際の危険サイトは、もっと巧妙な手口で利用者を陥れようとするので、今回の学習だけで指導が十分とは言えない。しかし、早い時期に基本を押さえておくことができたことは、今後の指導に生かされていくと考える。