i-モラル日記

【豊田・石野中】 正しいメールの使い方を考えてみよう!

公開日
2011/08/16
更新日
2011/08/16

愛知1200校の取り組み

 中学1年生から2年生になり、携帯電話を持つ生徒も少しずつ増えている。(1年時約39%から 2年時約54%)今後中学3年生になり、また卒業すると、さらに携帯電話の所持率は上昇すると思われる。所持率が上がってくるこの時期に、情報モラルの指導を行うことは重要である。
 マナーなど本校では、毎年学活などの授業で、インターネットの使い方やメールの指導をしてきた。しかし、先日、学年内の生徒を中心にチェーンメールが回ったことが発覚した。特にメールについての指導をより充実させる必要性を感じた。まだメールを使ったことがない生徒もおり、実際のメールをいきなり使用するのはリスクも伴うため、実際のメールを使うのではなく、疑似体験としてコンピュータ室内でのやりとりに限定される「スタディーノート」を使用した。
 前時に使用方法を学んでいた生徒たちは、スムーズに授業に入ることができた。教師が親機で子機の画面を見ていることは伝えているが、電子黒板に画面を映していないことや、2回目の使用という慣れから、次第に内容が乱れてくる生徒が出てくる。そのタイミングも見計らい、教師から、嫌な気分になりそうなメールを全員に送信した。実際にはいない名簿番号から送信されたメールに気づいた生徒が、「何これ!」と叫ぶと、興味と気味悪さで少し騒然となる。皆、自分の所にもメールがきていないか確認して、「私にも来ている」「誰、怖い」などと言い始めた。そこでストップをかけて、「先生がトラップのために送ったんだよ」と伝えると、ほっと落ち着いた様子になった。   「実際によくわからない人から、変なメールがくると、どう感じるか体験してほしかった」ことを伝えて、どう思ったかを話し合った。「怖かった」「気味が悪かった」という意見がある中で、「以前、知らない人からメールが来たことがあって怖かった。なぜ私のアドレスを知っているのかと思った。」という体験も出てきて、身近なところでもトラブルがあることを、多くの生徒が学んだ。そして、「どのようなメールをもらうとうれしいか」など相手の立場に立った使用も考えた。教師の話として、誰でも携帯電話をもっていればトラブルは起こりうることや、きちんと使う方法を身につける必要性などを伝えた。
 授業では時間が限られているため、すべての情報トラブルを回避できないが、メールの使用やリスクについて考えるための、よいきっかにすることができた。