学校日記メニュー

写真5

学校日記

大和南小6年 発言を繋ぐ

公開日
2022/06/30
更新日
2022/06/30

授業事例

 6月24日,大和南小6年算数「分数のわり算を使って」の授業を参観・助言しました。
教科書では数直線が提示されてそれを参考にして授業を進めるようになっていますが,今回は児童に数直線を書かせて,数直線を使って,どうしてわり算になるのかを説明することをねらいました。

 児童にとって数直線で数量関係を表すことは難しいことです。一人ではわからないてくもグループや全体交流における対話により理解が図られることをねらいました。そして,今回,意見を繋ぐという発言のスキルに取り組むことにしました。

 グループ学習では,式はできたが,その式を数直線と関連づけて説明が十分にできていませんでした。こうした時,教師が説明をしてしまう場合がありますが,今回,授業者はそうしたことせず,全体交流において,児童が自分達で意見を繋いで説明し合い,理解できることを信じて,自分から説明をすることをしませんでした。

 こうした教師の態度に,少しずつ挙手が生まれ,自分がわかるところまで発言する児童がでてきました。彼らの発言は「・・・というところまでは分かるけれど,後がわからない」「・・・となるけれど,後は繋いでください」という発言です。こうした発言が繋がっていき「1をもとにしてその何倍を考えているから基にする数量を求めるにはわり算になる」という説明に到達しました。

 途中までわかったことを発言するというのは勇気のいることであり,聞き手との良い関係がベースになります。逆に良い聞き手がいることで,説明者は安心して,不十分な意見でも言うことができます。同学級では協同的な学習によってよい聞き手が育ち,児童の説明力が向上してきています。