2024年6月千代田小6年算数
- 公開日
- 2024/07/03
- 更新日
- 2024/07/03
授業事例
2024年6月28日,稲沢市立千代田小学校6年算数の授業を参観・助言し,校内研修で講話をしました。授業は「場合を順序よく整理して」の第1時でした
今回,同校を訪問した理由は,私が直接,児童にグループ学習で大切になる意識,グループ学習の効果,対話のスキル,話し合いの進め方などを助言することにありました。そして,その助言を受けて対象学級のグループ学習がどのようになるのかを先生方が参観し学ぶことでした。
対象学級では,担任が協同の意識や対話のスキル,話し合いの進め方をすでに指導してあり,今回,私はグループ学習の様子を観察し,さらに良くなるための助言をしました。
また,今回の授業では,指導過程に足場づくりのグループ学習を位置づけて,グループで組み合わせを調べる4つの方法について話し合い理解を図る活動に挑戦しました。
このパターンのグループ学習は児童にとって初めてでしたが,メンバー全員が理解することを目的に,児童は対話のスキルを発揮し,互いの理解を確認しながら,説明し合っていました。ほとんどのグループが教師の介入なしに教科書に示されている4つの方法がどのような調べ方をしているのか,落ちや重なりがないようにどこを工夫しているのかについてホワイトボードに書きながら話し合うことできました(下段写真)。
足場づくりのグループ学習後には,意図的に指名されたグループが説明し,教師が補足説明を加えることでグループ学習で不十分だった点を理解しました(上段写真)。このように児童の対話や発言が中心となった授業でした。授業の終わりに,児童達に「今日は先生が説明しなくても,自分たちの力で理解することができたね」と声をかけておきました。
なお,今回の授業では,私が助言をしたために,適用問題をして個人に戻す時間はありませんでしたが,私が費やした時間がなければ十分に適用問題を個人で解決することで理解の確認と定着を図ることができ,さらにグループで確認し合うこともできました。
今回の授業実践で,参観された先生方はグループ学習の効果を児童の話し合いの様子から感じたことと思います。校内研修は2回目であり,今回は,足場づくりのグループ学習の考え方や指導過程への位置づけについて講話をしました。2学期の訪問も楽しみです。