研究室日記

2月6日 味岡小学校での学び(安部・加藤奨基)

公開日
2020/02/18
更新日
2020/02/18

学生の学び

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 こんにちは。4期生の安部と加藤奨基です。2月6日、味岡小学校にて一日授業見学をさせていただきました。学んだことを書きたいと思います。

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 こんにちは。4期生の安部です。まず、2時間目と3時間目は、色々な教室を回り、授業の様子を見させていただきました。玉置先生が言われたように、どのクラスも先生と子どもたちの関係がしっかりとできていて、主体的に学ぶ子どもの姿がありました。また、とても興味深かったのが、ほとんどのクラスでICTを活用しているということです。特に、国語の授業でスクリーンに教科書を映し、子どもの意見を専用のペンで直接描いているが印象的でした。国語の文章読解では、文章を追うことに必死で、友達の意見を聞く際、どうしても目線が下がってしまいます。したがって、黒板に教科書を映し、子どもの意見を反映させることで、全員が前を向いて考えることがでるのはとても良い方法だなと思いました。

 今まで、授業でのICT活用は、子どもが個人で操作することが多いと思っていました。しかし、味岡小学校では、2人で一つのタブレット、黒板に映されたスクリーン、TV画面で動画を見せるなど、子どもが一人で作業する以外に、様々な方法でICTを活用していました。ICTの活用はこれからますます広がっていくと思われるため、有効活用できる方法を私もよく考えていきたいと思います。

 また、4時間目、5時間目の研究授業では、教材研究の大切さを学ぶことができました。

 4時間目に授業をされた白井先生はゼミの玉置ゼミの先輩であったため、とても楽しみにしていました。今回、初めて見させていただきましたが、導入から子どもの興味を引くような教具の提示、温かい言葉がけ、考えが深まっていくように意図的指名をするなど、玉置先生がいつも言われる、授業の基本はしっかりできているのが私でもよくわかりました。3年目でこのレベルまでいけるのか、ととても驚きました。

 そして、教材研究で学んだことは、授業の中で行われる一つ一つ学習活動がすべてねらいにつながるものでなくてはならないということです。

 今回でいえば、「100までの数や100を少し超える数を10がいくつという見方でとらえる」、「100までの数や100を超える数を分解して組み合わせることができる」という2つのねらいがあります。だから、最初の導入や途中のワークシートで子どもが作業をする際に、10円玉を意識させ、子どもが自然に10円玉を分解したり、組み合わせたりするように仕込む必要がありました。

 1年生なので、子どもたちは先生の言われた通りに素直に作業に取り組みます。中にはワークシート上の段と下の段を組み合わせ、200円で1番いい買い物をしようと考えている子どもいました。考え方そのものは本時の授業の上回っているため、素晴らしいのですが、ねらいとは逸れてしまいました。教師自身がねらいを意識することの大切さを改めて実感しました。

 1年生ということもあり、子どもとのやりとり、指示の出し方などとても難しいなと感じました。今日学んだことをこれからに十分活かしていきたいです。

 玉置先生、味岡小学校の先生方、ありがとうございました。(安部)

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 こんにちは、玉置ゼミ4期の加藤奨基です。2月6日に、お世話になっている味岡小学校にて、一日学校見学と玉置先生による講演に参加させていただきました。そこからの学びを記事にしたいと思います。

 普段は学習チューターとして参加させていただいている味岡小学校ですが、改めて学校全体を見ると、どのクラスも先生方と子どもたちの関係性がとても良く、雰囲気の良い学級ばかりでした。このような雰囲気の中で、約一年間インターンシップをさせていただけたことが本当に幸せです。

 また、自分はクラスの様子だけでなく、味岡小学校の職員の皆さんの雰囲気もとても好きです。こんな先生方と一緒に働けたらいいな、といつも思うことができました。味岡小学校の校長先生をはじめとする先生方、一年間本当にありがとうございました。

 玉置先生のご講話では、新しいキーワードがありました。「GIGAスクール構想」と「BYOD」という二つのキーワードです。

 GIGAスクール構想とは、2023年までに全国の子どもに一人一台タブレットを配布し、その使用に耐えられるよう新たにネット回線も引き直すという試みです。また、これに合わせて教科書の電子化も進み、子どもの個別最適化学習がより深まります。新たなツールにより個別学習化が進みますが、やはり、大切なのは対面する教育である「繋がる力」です。タブレットなどにより子どもの学習時間を濃密に短縮し、できた時間でいかにして対話し深められるか、「繋がる力」を育てることができるかが新しい時代を生きる教師の役割だと学びました。

 次に、BYODとは、Bring Your Own Device、つまり、個人所有の学習端末のことです。現在は国から与えられたタブレット端末を子どもは学校で使用する動きですが、もっと先の未来では、子どもが各家庭で使っている端末を学校に持ち込んで学習を深めます。驚いたことに、この試みに関して日本は世界に大きく遅れており、世界ではこのBYODが基本の動きになっているそうです。この試みに関しては、端末ごとの仕様の違いや家庭間の差など、考えるべき問題点のほうが多いのではないかと思います。

 以上二点が、今回の玉置先生のご講話の中で特に印象深かったキーワードになります。これらのお話を聞いて、学校教育全体が大きく変わりつつあるのだと、改めて感じます。その過渡期に教員となる自分は、今まで現場で培われてきた大切なものと、これから必要となる大切なものの二つをうまく吸収していかなければなりません。今考えるだけでも大変そうですが、きっとやりがいのあることだと思います。四月から教師として、できることを最大限がんばりながら、できることの範囲をどんどん広げていきたいです。
 
 ご講話いただいた玉置先生、いつも温かく迎えてくださる味岡小学校の先生方、今回もありがとうございました。(加藤)