研究室日記

第4回教師力アップセミナー(野口芳宏先生)での学び(長谷川、安田、間宮)

公開日
2025/01/22
更新日
2025/01/22

学生の学び

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 「書くということは思考に形を与えること」



 こんにちは!玉置ゼミ9期生の長谷川です。今回は、10月14日に行われた教師力アップセミナーでの学びについて書いていきたいと思います。



 第4回のセミナーでは教育界のレジェンド野口芳宏先生から学ばさせていただきました。ゼミや玉置先生のお話の中にもよく出てくる野口先生のお話には沢山の学び、驚きがありました。タイトルにした「書くということは思考に形を与えること」という言葉はセミナー中に野口先生がおっしゃっていた言葉です。野口先生から学んだ書くことの重要性について何点かまとめていきたいと思います。



 一点目は、発問に対して自分自身で〇‪✕‬‪‪を書かせるということです。〇‪✕‬‪‪をつけることで自分の意見を表すことができます。また、周囲の目を気にせず自分の意見を決めることができるため、挙手している人数など、他の意見に惑わされて自分の意見を変えるといったこともなくなり、他の影響を受けずに自己決定を行うことが出来ます。出来ないで終わらせずに検討や推理を自分自身で行うきっかけを「書く」ということから作っていきたいと考えました。



 二点目は、出来ないことを自覚させる大切さについてです。子どもたちは勉強面や生活面で一人一人異なった苦手なことや出来ないことがあります。自分自身の苦手な部分が何かわからないままにして生活するのではなく、出来ないことを自覚させ、出来るようになることを覚えさせることが大切であると学びました。苦手なことを書くことにより視覚化され、子どもたちの心の中を自分自身で分かりやすく理解することができ、成功体験を経験することで自分に自信がつきます。また、苦手を恥とせず克服へと前向きに進むことができるようにもなります。子どもたちと関わる際にはこのようなことにも気を付けていきたいと思いました。



 夜には懇親会があり、野口先生のサインをいただきました。一生の宝物です。このような機会を与えてくださった玉置先生には感謝しかありません。学生生活も残りわずかになりました。4月からの教員生活に向けて全力で学び、全力で遊び後悔のない日々を過ごしていきたいと思います。(長谷川)




 みなさんこんにちは、9期生の安田です。10月14日に行われた第4回教師力アップセミナーに参加させていただきました。今回は、植草学園大学名誉教授であり、教育界のレジェンド野口芳宏先生にご講演いただきました。私自身、野口先生にお会いするのは初めてでしたが、とてもユーモアのあるお方で、お話の聴き方やリアクションからも温かいお人柄が伝わってきて、終始楽しく学ぶことができました。


 

 今回のご講演では、改めて「書く」ということの大切さについて学びました。「書く」ということは思考に形を与えるということ。すなわち、思っているだけではどうにもならない言葉を伝えたり、記録したり、またその言葉と自身の思考に気づいたりするために行うものが「書く」という行為なのです。


 「書くことは密室だ」と聞くと皆さんは納得できますか?私はこれを聞いたとき、少し疑問に思いました。だって先程も述べたように「書く」ことは、伝えたり、記録したりするものなのですから、どちらかというとオープンな空間ではないですか、、、。ほんの少しモヤモヤを抱きながらお話を聴くと、「書くときには、誰にも影響されることがない」というお言葉が飛び込んできました。確かにその通りです。私が考えていたのは、「書く」ことが完成した後のこと。文字に起こす瞬間は、自分の気持ちに正直になれるのだと知見を広げることができました。 


 また、「書く」ことは、自己決定にも繋がります。自己決定と聞くと大きな決断を想像してしまうものですが、そうではありません。「書く」ものは文章じゃなくても良いのです。「○・✖️」を書くことも意思表明。密室で考え、自分に素直になり、自己決定をする。この一連の流れができれば、どんな子も授業に参加することができるのです。


 教師の成立条件である「信・敬・慕」。夜の懇親会でもサインと共にいただいたこのお言葉は、これからスタートする私の教師人生の教訓です。「他者を信じ・他者に信じられ」「他者を敬い・他者に敬われ」「他者を慕い・他者に慕われ」そんな存在になることで、教師として子どもたちからも周囲の大人からも信頼される人となるのです。そのためには、何より「教師人生を楽しむ」ことが大切だと野口先生は仰います。


 このセミナー、そして玉置ゼミの始まりとなる野口先生にお会いできて本当に光栄です。野口先生、たくさんの学びと発見をありがとうございました!!(安田)



「書くこと、教師による指導の重要性」

 

 こんにちは!10期生の間宮です。第4回教師力アップセミナーでの学びを記事にしたいと思います。今回は野口芳宏先生のお話を聴かせていただきました。その中で、印象に残っている学びが2つあります。



 1つ目は、書くという体験をさせることです。自分の考えを〇でも‪✕でも形にして書くことで、思考が明確になるだけではなく、自己決定する、推測するといった力が鍛えられると学びました。野口先生の「口で言うことは簡単だが、形として書いて示すことは難しい」というお言葉は、とても心に残りました。自分自身、書くことが得意ではなく、難しいと感じていますが、玉置ゼミでの活動を通して、文字にすることで学びが明確になると体感させていただいています。今後授業を計画する際にも、書く機会を取り入れていきたいです。



 2つ目は、教師の努力は子どもの成果に繋がらないことです。教師は指導しようとすると、子どもの悪い点に目が行きやすいですが、それらを教師の手で直すことは効果的ではないと学びました。直すべき点は一斉指導を行い、悪い点ではなく、良い点に目を向けて価値づけるようにするだけで、子どもたちの学びは大きく変わると感じました。教師は、子どもに対して何かしてあげたいと考えますが、子どもが学ぶ機会を奪ってしまう可能性があるかもしれないと思います。教師としてどう指導すると良いか、じっくり考えるようにしていきたいです。



 野口先生と初めてお会いして、お話を聴かせていただくという大変貴重な経験をさせていただきました。このような機会をいただき、ありがとうございました。(間宮)