研究室日記

10月14日第4回教師力upセミナー(野口芳宏先生)での学び(齋木、榊原、道下)

公開日
2024/11/18
更新日
2024/11/18

学生の学び

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 こんにちは!10期生の齋木明日香です。今回は10月14日に行われた第4回教師力upセミナーにてお越し頂いた、植草学園大学名誉教授、野口芳宏先生による講演での学びを記事にさせていただきます。


 野口先生からは、「書く力」・「教育と宗教」・「今後の教師に伝えたいこと」以上3点をお話しして頂き、学ぶことができました。


 まず「書く力」です。この「書く力」は、国語の学習指導要領でも観点として取り上げられており、難しいことであるとおっしゃっていました。そこでこの力を向上させる方法として、作文を書かせることを挙げられていました。また、この作文を教師が読むのではなく、日直が黒板に書くことで、当番の子は書く日に向け準備したり、間違えを指摘されないためにもたくさん考える。また、書いた子の黒板をクラスメートが見て、子ども同士で教え合う。このように教え合うことで、学級経営、書いた側も指摘する側も文章について考える機会となり貴重な活動だと感じました。


 しかし、中には作文を書くことが苦手な子もいます。このような差が生まれてしまいますが、「書けない」という自覚を子どもたちに持たせ、変わろうとすることが大事であることを学びました。そして、できないことがあることで「達成しよう」という気持ちが湧き学校に行く意味が生まれることが分りました。この「書く力」の話を聞き、「書く力」は非常に大事な力であることが分かりました。現在スマホの普及ですぐ調べ、答えがすぐ分かってしまい考える機会がありません。ですが、作文を書かせることで考えること、文章化することの機会になるので、取りあえず作文を書けなくても書かせることを大事にしていこうと思います。


 次に「教育と宗教」です。宗教は教育基本法にも記載されているように、教育と関りがあることが分かりました。また、「教育上尊重されなければならない」という文があり、これは、社会生活における地位であることが分かりました。そして、この尊敬に関連する言葉として、「信用」・「信頼」・「信仰」の言葉を挙げておられました。どれも教師と児童・生徒の関係性であり、この3つの関係性が達成するために、教師は人間性を高める必要があることが分りました。また、教員は、絶えず研究と修養に励むべきですが、忘れられていることもあるため、今回学んだ2つの意味を理解し、将来達成できる教師を目指そうと思いました。


 そして「今後の教師に伝えたいこと」についてです。このテーマに関しては、野口先生の実践論から大事なことを学ばせていただきました。それは、教育の成立条件です。これは、「信」・「敬」・「慕」の3つが大事ということです。まず、「信」は信じるという意味であり、100個信頼があっても1つでも信頼を裏切ると0になるということです。次に「敬」は尊敬する。という意味で、教師が軽んじられたり、蔑むの反対で尊敬されるような先生を目指すことです。最後に「慕」では慕われる先生を目指す。ということです。慕われている先生は、別れても「会いたい」と子どもが思ってくれる先生だそうです。以上3つの条件を達成することのできる教師を目指していこうと思います。


 最後に、今回たくさんのことを学ばせていただきありがとうございました。今回学ばせていただいたことを中学校の教育実習、将来教師となった際に忘れず,活かしていきたいと思います。このような貴重な機会を頂きありがとうございました。 (齋木)



 こんにちは。玉置ゼミ第9期生の榊原計人です。今回は、10月14日に行われた教師力アップセミナーで学んだことを記事にしていきます。今回は、教育界のレジェンドである野口芳宏先生の講義でした。講義の中、たくさんの学びがありましたが、主に2つ事に絞って記事を進めていきます。

1.聞いて→話す 読んで→書く


 野口先生は国語の指導要領に書かれている第2章・内容の順番に反対だと仰っていました。そこには、「話すこと・聞くこと」「書くこと」「読むこと」の順番に書かれています。しかし、野口先生は、「聞く・話す・読む・書く」の順番がいいと言います。


 このことから私は、国語の学習は、聞いてから話す、読んでから書くの順番が重要だと学びました。聞くことを飛ばしてしまうと、自分よがりな発言になってしまいます。これで討論や会議をしてしまうと、自身の考えを押し付けるような発言ばかり飛び交うことが予想できます。そうなれば、みんなが納得いく話し合いができません。文を読まないままだと、語彙が少ないままだったり、読みやすい文章構成を知れないままになったりします。このまま書くことをすると、稚拙で読みにくい文章になってしまい、読み手に意図を伝えられない文しか書けないことが考えられます。まずは「聞く」「読む」の自分に取り入れる段階をベースとして、そこから「話す」「書く」のアウトプットの活動に移ることが重要なのだと学びました。


2.教育の成立条件は「信」


 野口先生は、「商売において、信頼を無くしたらもう終わり。これは教育も一緒。」と仰っていました。私も信頼されることは大事と思っていましたが、野口先生から「信頼がないと教育は発展しない」と聞き、その重みや重要性がグッと心に響きました。子どもと教師、保護者と教師の人と人とで教育が成り立ちます。教師はどうしたら信じてもらえるのかを常に考えて行動することが重要だと考えます。

 

子ども相手だと、発言に説得力があるだとか、理不尽な指導はしないだとか、授業が分かりやすくて面白いことも信頼につながると思います。子どもからの評価は保護者に伝わるので、子どもからの信頼がそのまま保護者の信頼になることもありえます。


 保護者に直接伝える手段として、学級通信に力を入れたいです。クラスの様子や感動した出来事など、クラスのことをしっかり見ているぞ!いい所を見つけているぞ!と知ってもらうことで、信用される教師に近づくと思います。


 信じてもらえなければ、教育はできない。そのために子どもや保護者とのコミュニケーションを蔑ろにしてはいけないのではないかと思います。クラス一人一人を見て、色んないい所や魅力を見つけることは大変かもしれません。しかし、そこに力を入れることで、きっと私の指導方法は変わっていくし、授業もいい物になっていくと思います。信頼されるための行動は張り切ってやっていくつもりです。

 野口先生のお話はどれも面白く、興味深いものばかりでした。夜の懇親会では、先生の日めくりカレンダーにサインも頂きました。それを毎日見るだけで、教師頑張ろう!と思えます。最後に、今回のセミナーを開いてくださった玉置先生、酒井先生、関わってくださった方々、野口先生先生、ありがとうございました。ここで学んだことをしっかり活かして頑張っていきます4月から教壇に立つものとして、あと半年間も学び続けていきます。目指すのは、「1年目なのにスゴいね!と、言って貰える教師」です。(榊原)



こんにちは!10期生の道下優希です。今回は、野口芳宏先生にご講演をいただいた第4回教師力アップセミナーでの学びを記事にします。多くの学びがありましたが、その中でも印象に残った2つのことについて記述します。


1つ目は、「書くこと」についてです。頭の中で考えていることを書くことで、自分の意思を決定したり、考えを整理したりする力が身につきます。実際に中学校実習では、道徳の時間に○×を教科書に書かせ、自己決定の場面を設けました。そうすることで、子どもたちは自分ごととして捉えることができ、全員が自分の考えを持った状態で教材を深めることができました。「書くこと」の重要性を野口先生の講演で改めて再確認しました。

 

2つ目は、教育の成立条件である「信・敬・慕」です。これは、「信じ、敬され、慕われる」ことを指します。このことも中学校実習を通してさらに強く感じました。子どもをある一面で判断せずに、子どもを信じることや、教師としてぶれない軸を自分に持って子どもと接すること、温かい笑顔で子どもに安心感を与え、居場所をつくること。自分も人間力を磨き、「信・敬・慕」を備えた教師になれるように努力していきます。

 

このような機会を設けてくださる玉置先生や、運営委員の方々、いつもありがとうございます。野口芳宏先生、貴重なお話をありがとうございました。(道下)