研究室日記

5月2日一宮市立丹陽中学校での学び(岡田)

公開日
2025/05/18
更新日
2025/05/18

学生の学び

 こんにちは。玉置ゼミ10期生の岡田健太朗です。今回は5月2日に訪問させていただいた一宮市立丹陽中学校で玉置先生と授業者の山内先生との対話について記事にしていきたいと思います。授業は「3つの連続する整数の和は、3の倍数である」という命題の真偽を考え、理由を説明する授業でした。Qは玉置先生、Aは山内先生です。


Q.数学の授業を通してどんな子どもを育てたいのですか?

A.自らよく考える子どもです。


Q.課題は「連続する3つの整数の和は、3の倍数である」でした。しかし、「3つの連続する整数」と板書して止めましたね。どうしてですか?

A.子どもたちの1歩目を揃えたかったからです。そして、言葉の意味を確認したかったからです。


Q.どうして「他に連続する3つの整数ある?」と発問したのでしょうか?

A.まず誰もが言える問いをして、子どもたちに「これならいけそうだ」と思わせたかったからです。


Q.子どもに話し合いなさいと指示する時に、お互いに「本当?」と言ってから話し合ってくださいなどと指示しているのは、なぜ?

A.喋り始めを指示すると、子どもたちは話し合いやすいからです。


Q.具体的から、どのように文字式の必要性に迫っていくつもりだったのか?

A.「数個正しければ、規則として成り立つ」という考えを無くしたいので、「全てのパターン計算してみよう」と揺さぶって、文字式の必要性に迫っています。


Q.板書で意識していることは?

A.子どもたちにとって考え方や手助けになるものを残すことを心掛けています。


Q.子どもの発言の途中で止めて、「みんな、ついていけてる?」と聞いて、他の子どもの反応を見て、「もう1回説明して」と指示したのはどうしてですか?

A.子どもの表情から、全員が発言の内容をわかっていないと思ったからです。

 
 玉置先生と山内先生の対話を聞いて、「こうしたい」という思いを教師が持って、子どもと接することがとても大切であると感じました。一宮市立丹陽中学校の先生方、山内先生、玉置先生、大変貴重な学びをありがとうございました。(岡田)