i-モラル日記

ネットいじめにあっている子どものサインを見逃すな

公開日
2009/06/11
更新日
2009/06/08

お役立ち情報

 『「学校裏サイト」からわが子を守る!』(安川雅史著、中経文庫)のp77からp79にタイトルに示す内容が記されていましたので、ご紹介します。

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 ケータイメール、プロフ、学校裏サイトなどのインターネット機能を媒体とする「ネットいじめ」にあっている子どもは、実質的に昼夜、平日、休日の区別なくいじめにあっていることになります。昔とは違い、いじめは学校や教室だけで行われるものではなくなってきているのです。
 クラスメートからなりすましメールなどでいじめを受けている生徒は、クラスの中での孤独感を癒すために、プロフなどを通じて学校外に作った友だちとケータイメールでやり取りをしていることがあります。
 本来、なりすましメールなどの嫌がらせを受けている場合は、ケータイを解約してしまうことが最善のいじめ回避策と言えるのですが、心を開ける友だちが学校外にいる場合、いじめの被害生徒にはケータイを解約するという発想が出てきません。また、ケータイメールで嫌がらせにあっているということを親に相談すれば、ケータイを取り上げられてしまう可能性が高いので、いじめや嫌がらせにあっていることを絶対に親に話さないのです。
 しかし、ケータイメールやプロフ、学校裏サイトなどの「ネットいじめ」にあっているこどもは、言葉に出さなくても必ずSOSのサインを出しています。親は、子どもから発せられたそれらのSOSのサインに何としても気づかなくてはなりません。
 子どもの多くは、自分の着メロを他人に聞かせることを楽しみにしています。新しくて珍しい着メロをダウンロードし、それを周囲の友だちに聞かれ、「その着メロ、いいねえ」と言われることに優越感を感じるのです。
 ところが、いじめにあっているほとんどの子どもが、着メロが鳴ることを恐れてケータイをサイレントモードにしています。それまでは着メロが鳴ると嬉々としてケータイをチェックしていたのが、嫌がらせのメールが増えてくると、着メロの音が心臓を突き刺すような音に感じるようになってしまうのです。
 ところが、このような大きな変化が子どもの身の上に起こっているにもかかわらず、多くの親が子どもの異変に気がつきません。今まで大音量で流れていた着メロがサイレントモードに変わるというのは、一番わかりやすい変化です。親御さんたちには、この時点で何かがおかしいと感じ取ってほしいと思います。
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 このような内容です。参考にしていただければ幸いです。