【豊田市教育委員会】平成22年度 ICT研修「情報モラル」を開催しました
- 公開日
- 2010/09/07
- 更新日
- 2010/09/07
市町村教委
8月23日(月)、豊田市教職員会館において、ICT研修「情報モラル」を開催しました。当日は、豊田市内全小・中・特別支援学校から各校1名、教育行政課の情報モラル担当職員、教育センター情報教育指導員等総勢105名の参加となりました。
はじめに、講演として、「学校現場における情報モラル教育指導者の育成−児童生徒の心に響く情報モラル教育をめざして−」というテーマで、四日市市立水沢小学校教務主任の荒木淳司先生から以下のような内容でお話いただきました。
・新学習指導要領において、道徳の時間に情報モラルについて取り組むこと、指導にあたっての留意点
・「生徒指導提要」の約30年ぶり改定とネットいじめや虐待への対応
・児童生徒をめぐる最近のネットワーク状況と学校・家庭・地域による対応
・学校における指導−「バランス」よく指導
・校内での取り組み−日々の情報共有
・家庭との連携、外部人材の活用
・情報モラル指導への意識
・「人」を責めない、「指導」に終わらせない、大人から子どもへの「大切なメッセージ」
講演の後、ブロックごとに分かれて分科会1「小中学校あるいはブロックでの情報モラル指導の連携」で、各自が持参したレポートをもとに、各校の現状と課題について、情報交換を行いました。
分科会2では、「情報モラルの授業づくり」を行いました。情報モラルに関するインターネット教材を活用する授業、教材「事例で学ぶNETモラル」を活用する授業、情報モラルを道徳の時間に行う授業、「学校NO携帯宣言」に関する授業について、グループでモデル授業づくりをし、全体会でそれぞれのグループで検討したモデルを提案しました。
研修後のアンケートに記された感想の一部を紹介します。
・荒木先生の最新の事例を交えた講演がよかったです。今回、この研修会に参加して、自分が情報モラルに対して意識が低かったことを痛感しました。しかし、この世の中、急速に情報が飛び交う社会に発展してきました。子どもたちもその社会で生きていく上で、きちんとしたモラルを持つことが大切であると思いました。教師も親もよく理解し、子どもと話し合い、社会を生きていけるようにしていきたいと感じました。
・情報モラルの授業を実際に話し合って考えることができたので、勉強になりました。今回、小学校6年対象の授業を話し合えたので、自分のクラスでやることを想像しながらやれました。授業参観でやってみようと思います。
・講演をお聞きし、情報モラルについての認識の甘さを改めて感じました。学校での取組をもっと具体的に考えていかないといけないと思います。午後、先生方と話し合いながら授業を具体的に考えたのは有意義でした。話し合った内容を共有できたことがありがたいです。
・ブロックごとの話し合いでは、10校の小学校が1つの中学校に行くということで、同一歩調でカリキュラムの検討を行うなど、情報モラル教育に取り組む必要があると感じました。地域の実態から携帯電話を持っている子は少ないですが、「関係ない」「指導する必要がない」と考えるのではなく、これから正しくネットワーク社会に生きていくことを自覚させるよう、指導していきたいと思います。