東郷中1年 立体を通る最短距離を考えよう
- 公開日
- 2020/02/05
- 更新日
- 2020/02/05
授業事例
写真は、東郷町立東郷中学校1年数学の授業の様子です。この日の授業は、立体の理解を深めるために、円柱、円錐の側面を通る紐の長さについて、最短になる場合を考察する学習をしていました。
側面を通る紐の長さを考えるには、展開図を利用する必要があります。授業は円柱の場合、円錐の場合と段階的に立体を変えて、側面のどこを通ったら紐の長さが最短になるのか展開図で表しました。その次に、母線の長さが24センチ、底面の半径が4センチの円錐について、最短となる紐の長さを求めました。
写真は、最短となる紐の長さについて、その求め方を全体で話し合っている様子です。
上段の写真のように、あるグループが説明すると、その説明を聞いて、下段の写真のように、自然とグループで話し合いが生まれました。
「説明を聞いてもよくわからないから教えて」「中心角に目をつけて考えると・・・」「正三角形になることはわかる・・」とグループの説明内容を理解しようという意欲と、自分がわかったことを相手にわかるように説明しようという意欲で、話し合いが沸騰しました。
この学級は、先週も授業を参観しました。1週間前より、格段に進歩した点が2つあります。
1つは、グループワークで、お互いに考えを伝え合う姿が進歩しました。先週はどちかというと一人が説明してしまう姿が見られましたが、今回は、メンバーの状況をとらえて、メンバー全員が話し、かかわり合っていました。
もう1つは、全体交流の姿です。今回の問題はレベルが高いので、グループで話し合っても解決できないグループがいくつかありましたが、そういったグループから「わからないから、説明してください」という意見がだされていました。教師が説明してしまうのではなく、生徒たちが自分たちの力で説明をし合う姿がみられました。
今回の授業では、生徒たちが協同的に問題(課題)を解決する姿がたくさんみられ、教室の雰囲気は明るく、教室全体に意欲が充満していました。
来週もこの学級の授業を参観します。グループワークのレベルが一段とあがることを期待しています。良いグループワークは、一人一人の力が伸びるとともに、グループ全体も高まる活動です。