寿恵野小6年Kさんからの手紙
- 公開日
- 2020/03/05
- 更新日
- 2020/03/22
研究内容3
2020年3月5日、大学に手紙が届きました。寿恵野小学校6年生Kさんからの手紙です。
寿恵野小学校には、2018年度、2019年度の2年間出向いて、算数の授業を参観し、子どもたちにアドバイスをしてきました。手紙はそのお礼でした。
以下、Kさんの許可をいただき、手紙の抜粋を紹介します(表現は原文のまま)。
拝啓
・・・略・・・
先生には、五年生、六年生のとき、お世話になりました。算数の学び合いの授業の時、多くのことを教えてくださり感謝の一言しかありません。
・・・略・・・
今、私は六年生となり、もうすぐ卒業を迎えます。前は算数が教科の中で、1番目か二番目にきらいでしたが、今では、教科の中で、一番目に好きです。
そして、学び合いの授業では、みんなより多く、分からない時はちゃんと意思表示をして、たくさん質問して、自分でつなげられる時は、自分で「つなぎます」と言いながら手を挙げたり、もっと自分で良い説明できるときは「付け足します」言ったり、付け足しマークを出したり、「自分の言葉で言います」と言ったりして、がんばっています。
中学校で、・・略・・グループのときのように教えてあげたいです。これも先生のおかげです。
・・・・以下略・・・ 敬具 令和二年二月二十八日
活発に意見を発言し、グループではメンバーのことを気遣い話し合いを進めているKさんの姿を思い浮かべながら手紙を読みました。Kさんの成長に少しでもかかわることができた喜びで胸が一杯になりました。
Kさんの手紙に書かれている学び合いの授業とは、現在、私が研究・実践を進めている「グループ学習を生かした協同解決型」の授業のことです。
手紙から、協同解決型の授業によって、Kさんの授業に対する意識が向上し、積極的に話し合いに参加し、級友と学び合っていることが伝わってきます。Kさんのような姿が多くの学校に広がっていくことを願っています。