高岡中 足場づくりのためのグループ学習
- 公開日
- 2024/06/16
- 更新日
- 2024/06/17
授業事例
2024年5月21日,豊田市立高岡中学校2年数学の授業を参観・助言しました。
この日の学習内容は文字式の利用でした。今回の授業では,協同解決型のグループ学習に加え,足場づくりのためのグループ学習を指導過程に位置付けられました。
中学校数学では,小学校算数と比べ1時間あたりの学習内容が多く,教師が知識として与えたうえでそれを活用して問題解決をする場合や,例題として解法が示されている場合があります。そこで,今回の授業では,例題はグループで解法を話し合いながら理解することにし,例題の発展問題に対して個人解決を行ったうえでグループ学習を行うことにしました。最初のグループ学習は足場づくりのためのグループ学習と言えます。
授業では,文字を使った奇数・偶数の表し方に対してグループで理解共有を図り,次に例題の理解のためにグループで話し合い,例題の発展問題に対してはグループでメンバーから提供された解法を比較検討する話し合いが行われ,生徒はグループに寄り添いながら授業に参加し,自他の理解を深めました。
授業後に,授業者と豊田市で算数数学の指導員を務める先生方とで今回の授業について話し合う機会が自主的に設けられました。
今後,足場づくりのためのグループ学習を指導過程に位置付ける試みを進めていきたいと考えています。