2024年6月高岡中数学
- 公開日
- 2024/06/30
- 更新日
- 2024/06/30
授業事例
2024年6月27日,豊田市立高岡中学校2年数学の授業を参観・助言しました。
今回の授業は連立方程式の利用の第1時でした。学習内容は,問題場面から連立方程式をつくり,解を求める手順を知ることです。
指導過程として,グループ学習を2つ位置づけました。1つは足場づくりのためのグループ学習と,もう一つは個人解決後のグループ学習(協同解決型グループ学習)です。
足場づくりのためのグループ学習では,教師が作成したワークシートをもとに,連立方程式をつくり,解を求める手順をグループで話し合いながら理解を図りました。その後,全体交流と教師の補足説明によって不十分な点の理解が図られました。次に,問を個人解決し,グループ学習で修正や説明が行われました。
グループ学習では,生徒が対話のスキルを発揮し,メンバー全員が対話によって関わり合い,説明し合い,主体的に理解を図る姿が見られました。特に,数学が苦手な生徒に対して他のメンバーがその生徒のつまずきを受容し,ホワイトボードを活用してその生徒を話し合いに参加させるようにうまく関わっている姿があり(上段と下段の写真),苦手な生徒は良い表情で話し合いに参加し,連立方程式の立式の理解を図っていました。
また,説明する生徒は,つまずいている生徒に,どのように考えて式をつくるのか着眼点を説明し,その生徒が式がつくれるように導く姿がありました。これは説明活動によって自身の理解を深めている事例と言えます。
前回に引き続き,今回の授業でも足場づくりのグループ学習を指導過程に位置づけたことの効果が見られました。