第1回 例会 (詳細・4)
- 公開日
- 2016/05/04
- 更新日
- 2016/05/04
活動記録
4月23日(土)開催の「第1回例会」の詳細です。
【議 題】
1.会員自己紹介
2.今年度の活動内容提案(長谷川濃里会長)
3.これまでの授業検討について(大西貞憲先生)
4.カリキュラム・マネジメントについて(玉置崇先生)
5.意見交換
6.教育コラムについて
7.今年度の活動予定について
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議題4 カリキュラム・マネジメントについて(玉置崇先生)
●カリキュラム・マネジメントとは
「カリキュラム・マネジメント」は2008年の中教審答申で登場した言葉です。
登場の背景には、学校教育にも経済活動と同じように「費用対効果」が求められるようになり、効果を上げるためには「PDCAサイクル」を回していくマネジメントが必要だ、という考え方が出てきたことがあります。
一般的に「カリキュラム」という言葉からイメージするのは、教育課程のように授業に関する目標や計画のことだと思います。
しかし、文科省から出される文書や、研究者の発言を見ていくと、どうやらこの「カリキュラム・マネジメント」はもっと広い意味で捉えられているようです。
授業や教科に関する教育活動のことも、学校組織や家庭・地域との連携を含めた学校経営のことも、両方合わせた全体に対するマネジメントシステムと考えてよさそうだ、ということでした。
要するに「なんでもあり」なわけです。
●「学校評価」との違いは何か?(豊福晋平先生)
ここで、豊福先生から「学校評価と何が違うのか、考えていたのだけど・・・」と発言がありました。
ご自身が学校評価と深いつながりがあることから、その違いを豊福先生なりに解説してくださいました。
学校評価も「PDCAサイクルを回す」ことを求められていますが、こちらは学校組織や家庭・地域を対象にとらえています。(学校経営的な視点)
一方でカリキュラム・マネジメントは、教育目標の具現化を軸にPDCAサイクルを回すことが考えられているようです。(学習活動中心的な視点)
これまでは、部分ごとに切り分けて考えられてきたマネジメントは、次々と新しい言葉を生み出して混乱を招いてきました。
また、このように手を替え品を替え、学校にマネジメント力を求められるのは、「PDCAサイクル」がうまく回っていないと考えられている、という見方もできます。
しかし、どうやら今回の「カリキュラム・マネジメント」では、(いろいろな見方ができるとしても)学校全体を対象としたマネジメントと考えられるので、取り組み方にもいろいろなアイデアがありそうですし、さまざまに工夫ができそうです。
そうはいっても、わかったような、そうでないような、会員の皆さんもなんだかモヤモヤした思いがあると思います。
少しずつ理解を深めていきたいと思います。
●「カリキュラム・マネジメント」説明図
言葉だけでは、いまいちピンとこない「カリキュラム・マネジメント」
議題4の中で、玉置先生が示された資料をもとに、説明図を作成しました。
会員の皆さんの理解の一助になれば幸いです。右欄の「配布文書」からご覧いただけます。
教育コラムー配布文書「カリキュラムマネジメント 説明図」