第2回 例会(2)
- 公開日
- 2017/07/02
- 更新日
- 2017/07/02
活動記録
6月24日(土)に開催された「平成29年度 愛される学校づくり研究会 第2回例会」の記録です。
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議題3.おまけの報告
去る6月21日(水)に春日井EDUCOMにて、Aグループ(テーマ:学校経営と新学習指導要領)の勉強会として、会員である妹尾昌俊氏のミニ講演がありました。
その講演のまとめを作成し、報告を少しさせていただきました。(斎藤)
<ミニ講演:次期学習指導要領を見据えた学校経営の論点>
妹尾さんが示された論点を大きく4つに分けてまとめました。
・新学習指導要領の理念
新学習指導要領には「今できていないことが反映されている」というご指摘が印象に残りました。
例えば、自分の良さや可能性を認識すること、多様な人々と協働すること、社会的変化を乗り越え、豊かな人生を送れるようになること、持続可能な社会の創り手になること、などが書かれているが、裏を返せば、これらは今の教育で弱いとされてる部分であると気づかされました。
・これからの先の日本を考えて
新学習指導要領は10年間使われるものですから、これから10年先の未来予測をもとに考えられるものです。
これからの人口減少、労働力人口の減少、職業の変化などを考え、それに対応できる力が子どもたちには求められるようになります。
それが「問題解決能力」であり、単に問題解決ができるだけにとどまらず「協働的に問題を解決する力」が重視されている、というお話には共感できました。
・先生の資質・能力
校長へのアンケート結果などのデータを提示しながら、「自信のない先生が多い」という指摘をされました。
思い当たる先生が多いかもしれませんね。
子どもたちにはあれこれ求めるのに、指導する立場の先生方には「創造的な思考をして実行する力」「協働的に問題解決する力」「批判的思考力」などはついていますか?学び続けていますか?という指摘をされましたが、外から学校を見ていると、このことはとても共感できました。
・働き方のこと
「学校現場はブラック職場」とよく言われています。
子どもの成長に喜びを感じやりがいを感じている先生が多い一方で、やりがいは感じているけれども大きなストレスも感じている先生も少なからずいます。
どうしても多勢に無勢になりがちで、少数派の人たちは声を上げにくいのが現状のようです。
学校が大変というのは見ていてもわかります。お話を聞いて感じたことは、どちらがいいという話ではなく、双方がお互いの意見を尊重し合えて、うまく妥協点を見つけられるといいなということでした。
※妹尾さんの講演資料および斎藤のまとめ資料は、すでにMLで配布済みです。そちらもご参照ください。