【フォーラム2018】第1部・テーマ1
- 公開日
- 2018/03/04
- 更新日
- 2018/03/04
活動記録
第1部 「愛される学校づくり”公開”研究会」
今年度「愛される学校づくり研究会」が研究テーマに選んだのは、昨年3月に告示された「新学習指導要領」です。
完全実施を目前にして、学校などの教育機関で、新学習指導要領を理解するために活用していだける「資料づくり」をすることにしました。
この資料は、フォーラムで具体的に活用する場面を想定した提案に使うだけでなく、ご参加くださった皆さんがそれぞれの学校で活用していただけるように、汎用性を持たせ、自由にダウンロードできるように体制を整えました。
校内研修や学校説明会の場で、ぜひご活用いただければ幸いです。
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テーマ1:ICT活用と新学習指導要領
ICTの活用に関しては、新学習指導要領では現行の学習指導要領よりも、より具体的に活用する場面に触れられており、学校現場ではもはや必須のアイテムになるようです。
環境を整えることはもとより、「日常的に活用できるようにすることが必要である」との文言が示されているように、ICT活用は「日常的」ということが重要なキーワードになります。
しかし、この「日常的」というのは、人により受け取り方がさまざまなのが実情です。
環境は地域性や学校の規模に左右されますし、教員の力量や関心の度合いにも影響を受けます。
そこで、私たちは、PISAの調査データなども示しながら、客観的な観点で「ICT活用の日常化」というのはこういう姿を指すのではないか、という提案を行いました。
会員がそれぞれの学校で、実際に授業などで活用し実践している様子や、子どもたちの姿を紹介しながら、新学習指導要領が求める「ICT活用の日常化」の具体的な形をお見せしました。
現状、ICT活用は少しずつ認知されてきてはいますが、学校現場ではさまざまな異論反論が出ているのも事実です。
環境整備だけでも、相当な費用も時間もかかります。
また、ICTで子どもに力がつくとは思えない、という教員側の意識の問題もあります。
そうした課題についても整理して提示しました。
良い面はたくさんあるけれども、皆さんが二の足を踏む気持ちも理解できます。
それでも、学習指導要領に明記されれば、ICT活用の日常化は「やらなければならない」という方向性になるのは明白です。
私たちの提案や資料が、いきなり大きく変えることは難しくても、できるところからやってみる、という試行錯誤をするためのきっかけになるといいですね。